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19世紀の中国社会の諸相を紐解く。大英博物館が世界初の展覧会を開催へ

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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    イギリスの芸術・人文科学研究会議(AHRC)は、英国政府が予算を出している7つの「研究会議」の1つです。他にも生物学や経済学、工学、等の「研究会議」があります。
     英国の研究会議は、漠然とした学者の集まりではなく、英国にとって意義の大きい研究プロジェクトを長期間行い、その成果を公共に還元するために予算を支出されています。

    芸術・人文科学研究会議の場合、たとえば、これまで、英国による植民地支配や奴隷制への関与についての研究プロジェクトなどを行い、データベースをつくったりしてきました。

    「19世紀の中国」は、英国にとって意義の大きい研究プロジェクトです。
     1840年のアヘン戦争で英国は清国に勝利し、香港を獲得し、開国と治外法権、関税自主権の放棄などを認めさせました。
     19世紀の中国は英国に莫大な富をもたらし、インドの完全領有化と並んで、英国を覇権国家にする決定打となりました。

    大英博物館が所蔵する多大な中国美術や工芸品も、19世紀の英国の清国に対する優位から獲得されたものです。
     英国の優位は、アヘンの蔓延、近代技術の流入、太平天国の乱、しばらく後の清国の崩壊、といった、大きな影響をもたらしました。
     この過程を知らない中国の指導層はいませんが、英国人だと大学生程度ではよく知らなかったりします。このギャップが、現在の中国と英国の関係に与える影響は、小さくはありません。

    19世紀の中国について研究し、公共に広く還元することは、英国社会にとって少なくはない意義のある事業です。


  • 保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子

    この展示会と直接の関連は無いのですが、フランスを代表する民族史博物館であるケ・ブランリ・ジャック・シラク博物館で現在"Kimono"という特別展が開催されています。

    元々は英国のVictoria and Albert博物館(V&A)で企画された展示の巡回展なのですが、江戸時代から日本の着物の歴史を辿るのに音声ガイドでV&Aの学芸員の方が士農工商などについて英語で一所懸命に説明してくれるのを聞くのはなかなかに面白い体験でした。

    この展示に限らず、自国の文化を他国の展示で観ると必ず何かしか自分の認識とのギャップに出くわします。あれには触れないのにこれは特筆するのねとか、そこはスルーするのにここは結構厳しいなぁとか。

    この大英博物館の特別展もアヘン戦争のあった世紀を英国の博物館が描くという、文脈的にも難しい挑戦的な企画だと思います。色々な批評は出てくると思いますが、そうした点も含めて楽しみです。


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