2023/3/4

【なぜ】嫌韓嫌中、女性蔑視。老いた父が変わってしまった理由

NewsPicks NewsPicks編集部
「街中で大声で話すのはだいたい中国人だ」と決めつけたり、SNSで陰謀論めいた記事を引用してコメントしたり。
親、兄弟姉妹、パートナー、友人など、身近な人の言動に違和感を覚えたことはないだろうか。
『ネット右翼になった父』(講談社現代新書)の著者である鈴木大介氏も、変わってしまった親に動揺した経験を持つ
鈴木氏の父は、ある時を境に韓国人を蔑む「火病る(ファビョる)」、生活保護受給者への侮辱を意味する「ナマポ」といったヘイトスラングを口にし、嫌韓嫌中コンテンツを見あさり、シングルマザーを批判するようになったのだ。
『ネット右翼になった父』は、対話を拒んだまま末期がんの父を看取ってしまった鈴木氏が、資料や周囲からの聞き取り調査を経て、父の発言の真意や本当の姿を確認するまでの3年間を綴ったルポルタージュである。
なぜ父は、ネット右翼になってしまったのか
そこには、思いがけない理由があった。
INDEX
  • 父がヘイトスラングを口にした日
  • 母と息子、食い違う意見
  • 父はネット右翼ではなかった
  • 親子分断の原因は「自分」