米テスラ、次世代モデルの生産コスト半減へ 低価格車は公表せず
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(追記)先にメキシコ大統領に発表されてるという笑https://newspicks.com/news/8166104/body/?ref=search
工場設立先としてメキシコを選んだ背景にフォーカスすると、次の点が挙げられるかなと個人的には考えます。
1.アメリカのインフレ削減法に盛り込まれているEV購入時の税額控除インセンティブ(米国、カナダ、メキシコ内での最終組み立てが条件の一つ)
2.サプライチェーンの世界的な再編への長期目線での対応
・これまで拡張しすぎたサプライチェーンは、パンデミックやウクライナ戦争その他で途絶リスクが顕在化。当該リスクをふまえ、サプライチェーン再編がこれからさらに進むことを予想しての対応。
→(この件、さらに細かく言うと)中国を中心とするサプライチェーンとのデカップリングを目指すかのような政策を次々と打ち出しているバイデン政権の政策の帰結への対応(IPEFやAPEPなどの通商政策でのグループ化の動き以外に、半導体やリチウムの域内調達率を上げ、中国を締め出すような細かいインセンティブを昨年からいろんな政策に練りこんでいます)
→(もう一つサプライチェーンがらみで加えると)USMCA(NAFTAの改訂版)における原産地規則の厳格化で北米域内での付加価値を高める必要があること。中国の自動車部品企業も最近、メキシコに投資しています。
3.労働コスト(メキシコは、大国アメリカに陸路で国境を接している唯一の途上国。この20年みてメキシコはなかなか人件費が伸びない一方で中国のドル建て人件費は大幅に上昇し、2022年にメキシコとほぼ同水準に達した。メキシコは米国と国境を接しており、運輸コストもふまえるとメキシコへの投資の旨味が相対的に増してきている)このロイターの記者はあの約4時間ものプレゼンテーションの何を聞いていたのでしょう。この様なポイントを得ていない記事しか出てこないのは、今だにテスラをただのEV企業としか捉えられない世間の何の役にもたたないと思います。
このイベントが「インベスター・デイ」と銘打たれた意味がやっとわかりました。会場で質問していたのは多くが銀行系の人々。それもテクノロジーセクターに積極的なドイツ銀行などなど。インベスターとは言え、表層しか見えないアナリストなどは招待されなかったのでしょう。
CNETの「ハイライト」なども単にテスラボット(オプティマス)の映像を切り取っただけ。メディアの程度はそんなものか。
幸い、今回は会場で聴いている人たちが銀行系というのもあり、「AIデー」の時より話の内容が理解できたのはありがたかったが、メディアはそれでもすっぽ抜けの記事ばかり。ま、テスラとすればわかってくれる人だけが分かってくれれば良いという事なのでしょう。
マスタープラン3とは、車の話ではなく「世界」の話なのですね。「年間生産台数を現在比10倍の2000万台に増やすという2030年までの長期目標を達成するにはこれまでの6倍の投資が必要になるとの試算を示した。」
年間生産台数ってトヨタの2倍。世界シェア20%。空前絶後の数字です。誰も信じないと思いますが、これを言っても許されるのはイーロン・マスクだけでしょう。