2023/2/27

【幹部直撃】グーグルが「STORES」に出資した舞台裏

NewsPicks 編集部 記者
グーグルがまた、日本のスタートアップに投資した。
今回出資を受けたのが、STORES(ストアーズ)。EC(ネット通販)サイトの開設・運営、レジや決済端末など、店舗のデジタル化を進めるサービスを手掛ける。
グーグルの日本法人は出資について回答しなかったが、STORESの登記簿によれば、新株予約権による約28億円の出資だ。
これまでグーグルは日本で数社のスタートアップに出資したり、買収したりしてきた。
その多くは、事業面での協業を目的とした、「コーポレート・デベロップメント」と呼ばれる戦略投資部門によるものとみられる。
一方のSTORESは、最新の企業評価額が922億円と、いわゆる「ユニコーン」間近(INITIAL調べ)。
公表されている直近の2021年12月期の業績は、売上高96億円、営業損失51億円。赤字を掘りながら、業容を拡大している最中だ。
NewsPicks編集部は、STORES側でグーグルとの交渉を担った齋藤健太郎CFO(最高財務責任者)に直撃。
グーグルから出資を受けた理由や協業を通じて目指すもの、今後の資本政策について話を聞いた。
INDEX
  • グーグルが強力な「集客装置」に
  • STORESで複雑な設定を簡単に
  • オムニチャネルこそ強み
  • 新株予約権で出資を受けた理由

グーグルが強力な「集客装置」に

──なぜ今回、グーグルから出資を受けることになったのでしょうか。