こども家庭庁初代長官に元厚労官僚を起用へ
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渡辺由美子さんは、私が厚労省に入省した25年前から存じ上げていますが、タフでにこやか、仕事も根回しもできる非常に優秀な方です。
子ども・女性政策、医療、福祉、保険、年金と、幅広く経験されており(渡辺さんに限らず、皆、基本、1,2年ごとに多くの部署を経験して、研鑽を積みます。)、実務も行政も政治も全部分かった上で、ちゃんと動ける、適任だと思います。
女性だということも。(余談ですが、政治や行政の子ども・女性政策のトップが男性ばかりの日本って、やっぱりヘンじゃないですか?)
一点、渡辺さんは、厚労省子ども家庭局長→同大臣官房長→内閣官房こども家庭庁設置準備室長(他省庁へは、基本出向扱い)なので、霞が関的には、標題にある「元厚労官僚」ではなく、現職と言うべきと思います。このケースで事務方トップに民間人を登用する際の重要ファクターは発信力ですね。
一方で、立ち上げ期においては、いずれにせよ厚労省や財務省などの霞が関、また永田町と調整を担える官僚をナンバー2以下に起用することが現実的なので、そうした発信力や知名度のある適任者が見当たらなければ、実務に通じた官僚が事務方トップに就任することは妥当と思います。
ただ、子ども家庭庁の所管をしっかり確定し、省庁間で業務の重複や無用な縄張り争いが起こることのないよう政官トップが連携して子育て政策の実効性が向上することを望みます。「立ち上げ期だからこそ関係省庁に言うことを聞かせられる実力のある官僚を充てるべきだ」
→そうでしょうね。この意味で、力があっても民間人はお飾りになりがち。お手並み拝見。期待したいと思います。