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東大史上最高の天才が挑む「生命の謎」【岡田康志】
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ドイツに関しては、いわゆるハルツ改革で、特に労働集約型産業の低コスト化を実現したことに加え、ユーロ導入による実質的な為替切り下げによる、競争力改善の効果が、この20年の経済成長につながったと考えられます。

ハルツ改革の痛みを、特に当時、好景気に沸いた南欧(スペインやギリシャ)向けの輸出で和らげることに成功したことは、マクロ的には大きかったです。また、成長著しい中国向けの輸出が、経済成長の源泉でもありました。

しかし、今後はどうでしょう?中国の成長成熟に加え、国内のエネルギーコストの急増で、大胆な為替調整が入らない限り、競争力の低下は免れません。足元のGDPの増加は、脱炭素脱ロシア脱原発という特殊要因が牽引している側面が強く、その点、将来の高コスト化に繋がるような気がします。

日本は失われた30年で、財政金融政策をふかすだけふかしました。それでも足りないという論者は、今や落語のマクラでいう「手遅れ医者」になった感があります。

いずれにせよ、日本では体質改善があまり進みませんでした。ドイツの先行きが盤石ではないとはいえ、この経験と構造の違いは大きいです。体質改善を進めたSPDは、代わりに没落しましたし、政治にも大きな影響を与えます。
本記事より10日前に、より仔細な分析を提示していますのでご笑覧いただきますれば幸いです。本記事は端的には「為替のせい」というところに着地している感があり、ドイツ側の言及が乏しいのがやや物足りなさはを感じます:

日本のGDPがドイツに抜かれる日は来るのか?
ドイツの強みから日本が学ぶべきこと
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/29370
ドイツはユーロ圏の形成により、為替面をはじめ色々と恩恵を受けてきた側面もあるでしょう。
「2002年には日本の名目GDPは4兆1800億ドルと、ドイツ(2兆800億ドル)の2倍以上の規模」。米中に大きくGDPで引き離されるのは仕方ないけど、ドイツにもここまで急速に追いつかれたのは衝撃。インドにも早晩抜かれどこまで落ちていくのか
『日本は構造的な成長力の弱さがある。海外からエネルギー資源の多くを輸入する体質がかわらず、資源価格高騰で輸入額が膨らむ。電機業界の競争力が弱まり、モノの輸出で稼ぐ力も落ちた。少子高齢化や人口減少が進み、基本的な「体力」が落ちつつあることも大きい』

ついこの前、一人当たりのGDPが台湾や韓国に抜かれるという記事が書かれていましたが、この手の記事が続きますね。

『1人当たりGDP、日台・日韓で逆転へ 日経センター予測』
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM1021O0Q2A211C2000000/