ユーグレナ、バイオ燃料普及へマツダなど4社から資金調達
コメント
注目のコメント
平川さんのコメントにある補足資料によると、65万トン/年の規模のバイオ燃料処理設備の投資で、ユーグレナ社の代名詞であるミドリムシの培養設備の建設ではないようです。
資料にあるように、基本的に植物性油の廃油を中心にSAF等を作っていく計画で、微細藻類による油は「将来的に」とあります。
ユーグレナ社は、その社名や取り組みから、ミドリムシから作られた油で飛行機を飛ばそうとしているというイメージを持たれていますが、これまでの事業戦略を見る限り、処理設備への投資ばかりで、肝心のミドリムシの培養設備の投資は殆ど行っていません。単なる廃油処理業者を目指しているのでしょうか。
また、廃油65万トン/年といいますが、どこからそれだけの廃油を集めてくるのでしょうか。日本で回収されている廃食用油の流通量が約45万トンで、それも殆ど何らかの用途に使われていますが、65万トンもの廃植物性油を集めて来ることは並大抵のことではありません。ユーグレナがバイオ燃料商業プラント建設などを目的に78億円を調達。今回、新株とグリーンボンドの発行なのですが、気候変動解決型転換社債というネーミングを付けたのは見事だなと思いました(資金使途を商業プラント建設に限定して、グリーンボンド評価を獲得。利率を地球のCO2濃度と同じ0.04%に設定した)。
先日、政府専用機にユーグレナのSAFが活用されたことでプラントが立ち上がるとかなり需要がありそうですね。
ユーグレナ 発表
開示:https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230119591173.pdf
補足説明資料:https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230119591190.pdf
ちなみに今後航空業界でSAFがどのくらいのペースで導入されていくかについてはIATA(国際航空運送協会)が掲げているSAFの導入目標が参考になると思います。
総需要に対して、
2025年2%
2030年5%
2035年17%
2040年39%
2045年54%
2050年65%
ただ、加盟していない企業もあるので、このあたりがどう動いていくのかは非常に興味深いなと思っています。日本だと日本で加盟しているのはJAL、ANA、日本貨物航空、日本トランスオーシャン航空のみです。ご期待とご懸念に応えれるよう、精一杯に進み続けるユーグレナのスタッフの皆さんには、いつも敬服しています。
そんなこと出来るのか?と思われ続けてここまで来て、少しづつ、答えを見つけ出しながら進んでくるのを、社外役員として目撃してきました。
まだまだ道半ばですが、この方々ならやってくれる気がしています。