米テスラ、テキサス「ギガ」工場の拡張申請 7.76億ドル投資
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オースティンのギガファクトリーへの追加投資をテキサス州にテスラが申請したという記事で、金額は置いておいて何を追加したかについて。
2022年2月に申請した”Cathode”プロジェクト（Cathodeとは正極の意味）に、 “Cell 1,” “Drive Unit,” “Cathode,” and “Cell Test Lab.”の４つの施設を追加したと、こちらの記事では書いてあります。
https://www.teslarati.com/tesla-giga-texas-expansion-cathode-battery-cell-plant/
またプロジェクト”Cathode”の昨年8月の建設中の状況はこちらで見られます。
https://electrek.co/2022/08/30/tesla-first-battery-cathode-factory-progress-update/
この”正極”プロジェクトでは、カナダのSpringpower（元々は中国メーカーの子会社だったものが独立）の特許を使って、ハイNi正極に必要な水の量を抑制し、再利用する製造ラインを確立することが狙いです。
一昨年のBatteryDayの頃はハイNi正極が次の正極材料の主流になると考えられていて、そのための安価な製造方法をテスラは確立すると発表していましたが、Ni価格の動向やLFPへのシフト等からどうなることかと思いましたが、高級EV向けはハイNiであることに変わりは無いということで、遅ればせながら追加投資（申請）が行われたという理解をしております。
Liは確保しましたが、Niまではテスラ単独で確保出来ていない（インドネシアはどうなった？）はずなので、ハイNi正極材料を大量生産出来ると見込んでのギガファクトリーへの投資がどうなるか。Redwoodからも調達するんでしょうね。LFPの特許が切れれば…というお話もありましたが、次はブレードバッテリーの特許がネックになるのでしょうか。やはり米国生産分はハイNiにならざるを得ないのかな。日本のメーカーにとっても気になるところです。
