クリスマスまで続く強い冬型 北日本と東~西日本の日本海側は大荒れ 大雪・暴風雪・交通障害などに警戒
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22日から23日にかけては、日本海で低気圧が停滞したため、通常の冬型とは少し異なりいわゆる「西まわりの寒気」と呼ばれるような状況でした。従って季節風も北西風ではなく西寄りの風で、このため四国では降雪が少ない高知で1987年1月の10cmを更新する14cmの積雪、また徳島でも1984年1月の18cmの記録以来の10cmという積雪を記録しました。現在新潟県の下越や山形県で大雪となっているのも、西風に乗って雪雲がかかり続けているためです。
24日以降は、低気圧が全体として東へ移動していくため、等圧線は横方向(東西方向)ではなく縦方向(南北方向)になってきます。するといわゆる冬型の気圧配置ということになり、季節風の風向きも普段の冬の寒気の時の状態に近くなります。風向きが変わるので今まで雪を免れている地方でも雪となる可能性があり、最たる例としては名古屋周辺の東海地方になります。関ヶ原の山の低いところを通ってきた雪雲によって市街地でも積雪が発生し、名神高速や東海道新幹線といった大動脈に影響が出るパターンです。その他の地方でも、東北から北陸にかけての日本海側では引き続き北西からの雪雲が入り続ける見込みで、大雪への警戒はまだ緩められそうにありません。このほか北海道では割合雪の少ないオホーツク海側で北風がかかり続けることによる断続的な大雪が懸念されます。
今回の寒波はようやく折り返し地点というところで、いわゆる冬型の気圧配置による雪は26日の夕方ごろまで弱まりつつ続く見込みです。27日の朝までに、東北から北陸の山沿いではさらにメートル単位で積雪が増えるようなところが出てくる見込みで、引き続き大雪に対しての対策が必要になります。