[16日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は16日、連邦準備理事会(FRB)が今週公表した最新の金利・経済見通しで示された水準よりも高い水準まで金利を引き上げる必要が出てくる可能性があるとの考えを示した。

FRBは13─14日に開いた今回の連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.50%ポイント引き上げ、4.25─4.50%とした。同時に公表した金利・経済見通しによると、FRB政策当局者19人の2023年末の政策金利の予想中央値は5.1%と、9月時点では4.6%から上昇した。

メスター総裁はこれについて、示された中央値を若干上回るとの見方を表明。「金利を制約的なスタンスまで引き上げ続ける必要がある」と述べた。

その上で、FRBが利上げを終えても「インフレを持続的に低下させるために、かなりの期間にわたり金利を高水準い維持する必要がある」と語った。

インフレについては、物価上昇の鈍化を示すこのところの指標を歓迎するとしながらも、物価上昇圧力がピークを付けたと示すものではないと述べた。

メスター総裁は今年FOMCで投票権を持っているが、来年は持たない。