(ブルームバーグ): ファストファッションを手掛ける中国のオンライン小売り大手シーイン(SHEIN)は、1500万ドル(約20億3000万円)を投じ数百カ所の工場刷新を進める。調査の結果、サプライヤーの倉庫のうち2カ所で労働時間に関する現地の規定に従っていないことが判明した。

5日の発表資料によれば、シーインは今後3、4年かけて資金を投じていく考え。同社を巡っては最近、英テレビ局がドキュメンタリー番組を制作。中国にある工場2カ所で従業員の労働時間が1日当たり18時間に及んでいるほか、仕事でミスをした場合に罰金を科していることが明らかになった。 

シーインは従業員が現地の規定を超える長時間労働を強いられている2工場への発注を減らしていると説明。独立した調査の結果、それら工場では従業員の労働時間が1日当たり最長13.5時間に及んでいることが分かった。

ただ同社は、目標が未達の場合に工場が賃金の支払いを保留したり、違法な形で賃金を減らすようなことはしていないと説明した。

原題:Shein to Spend $15 Million on Factories After Labor Abuse Claims(抜粋)

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