(1段落目の掲載媒体を「サイエンス誌」から「SCIENCEINSIDER」に訂正します)

[東京 29日 ロイター] - エーザイの株価が急落し、一時10%超安となった。同社が米医薬品バイオジェンと共同開発するアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の治験で2例目の死亡が報告されたとのリポートをSCIENCEINSIDER (訂正)が掲載し、嫌気された。

エーザイは「レカネマブが直接的な原因ではないと考えている」(同社広報)との見解を示し、将来的にレカネマブが承認された場合「安全性・適正使用の情報を提供し、医療機関とモニタリングで連携していく」(同)とコメントしている。

レカネマブを巡って同社は9月、早期アルツハイマー病患者を対象とした第III相の臨床試験で、臨床症状の悪化抑制を示し、主要評価項目を達成したと発表し、株価が急騰した経緯があった。

2022年度中の米国でのフル承認申請や、日本、欧州での販売承認申請を目指し、各国当局と協議を進めている。