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本当に最終戦にふさわしいレースとなったような気がしています。昨年の最終戦のアブダビも2021シーズンを象徴するようなレースとなりましたが、それに負けないくらい2022シーズンを象徴するレースとなりました。

レース序盤から数値上での順位変動はないもののミッドフィールドで激しく順位が入れ替わり、その均衡がピットインのタイミングで大きく崩されました。マックスは王者の他を寄せ付けぬ走りを披露し、ルクレールとチェコのドライバーズランキング2位争いとベッテルの入賞に大きく注目が集まりました。前者は残念ながらチェコがあと一歩のところで2位を逃しドライバーズランキング3位で終了となりました。周回遅れ組がもっと丁寧にチェコを通していたら、もう少し周回数があれば、とレッドブルファンとしてはいろんなことを終わったことなのに考えてしまいます。そのくらいレース終盤のチェコの追い上げは凄いものでした。
後者は若干アストンマーチンのチーム戦略に翻弄されたような気がします。結果として10位入賞、最終戦でポイントを獲得し、ベッテルは引退です。F1市場3番目に成功したドライバーであり、"Vettel loves Formula 1. Formula 1 loves Vettel. Everyone loves Vettel"という言葉もF1にはあるくらい愛されたドライバーが引退してしまうことは引退という言葉以上の意味を持つ気がします。
卒業式のようなレースでした。FP、予選、夕食会など全ての時間がセバスチャン・ベッテル(SEB)の引退を祝う空気が流れる3日間でした。
ベッテルは引退するレースとは思えない走りで10位に入り最後の最後にもポイントを獲得しました。本当に引退するの?と思わせる現役トップクラスの走りでした。4度のワールド。チャンピオンの名に恥じないラストラン。
他にも、今シーズンでシートを離れる、リカルド、ラティフィ、ミック。来シーズンからチームを変わるアロンソ、ガスリー。これらのドライバーのにとっても卒業式的な空気が流れていました。
レースの内容としてはドライバーズポイントの2位争いが注目点でしたが、戦略で買ったルクレールに軍配が上がりました。ペレスがラスト2週で周回遅れのガスリーに引っかからなかったら2位もありえたかなと思います。
日本人ドライバーの角田裕毅はいい走りをしていたものの、こちらもチーム戦略でタイヤが残っていなかったのが響きました。最終戦でのポイント獲得には至りませんでした。
これで、2022シーズンは終了です。マシンが大きく変更となった中で、序盤はフェラーリの強さが目立ちましたが、終わってみればレッドブル、フェルスタッペンの強さが際立つシーズンとなりました。来シーズンは新しいドライバーも含め楽しみがいっぱいです。シーズンを通して苦しみ、3番手に沈んでしまったメルセデス、ハミルトンの復活にも期待しています。
そして、最後に改めて"DANKE SEB"