2022/11/22

【長友佑都】4度目のW杯「負ける気がしない」の真意

編集者
ドログバがピッチに足を踏み入れて数秒も経たないうちに、左サイドにいた長友佑都は何かを感じていた。
「一言で言うなら、空気が変わった。ピッチの……スタジアムの空気が」
今から8年前の2014年、ワールドカップブラジル大会。アルベルト・ザッケローニ率いる日本代表は、大きな期待を持ってビッグトーナメントへと送り出されていた。
英マンチェスター・ユナイテッドに所属する香川真司、イタリア・ACミランの本田圭佑、同じくイタリア・インテルの長友佑都。
世界的ビッグクラブに所属する選手がいるだけでなく、ドイツのブンデスリーガには、日本人初となる2年連続2桁ゴールを記録した岡崎慎司がいた。
ブラジルW杯の初戦スタメン。長友は前列・左から2人目(時事)
史上最強。
その呼び声は、選手たちの強い言葉にも後押しされた。
“目標はワールドカップ優勝”
「あの時は、本当にそう思って臨んでいました。自信もあった」
その自信がもろくも崩れ去ったのは、日本代表のワールドカップが始まって62分後、コートジボワール代表の世界的ストライカー・ドログバがピッチに入った瞬間だった。