2022/11/16

【激震】カニエショック。アディダス予想純利益を半分に

NewsPicks 記者
ついに、ファッション業界から追放に──。
近年のストリートブームの牽引役で、ラッパー/ファッションデザイナーであるカニエ・ウエスト氏(以下敬称略)の問題発言・行動の影響が、欧米のブランドの間で広がっている。
カニエといえば、グラミー賞の常連であり、自身のファッションブランドのシューズが二次流通で高値で取引されるなど、クリエイティビティについては、誰もが認める存在だ。
一方で、以前からお騒がせセレブとして、物議を醸していた。
それでも、かつてはナイキやルイヴィトンに始まり、直近でもアディダスやギャップ、バレンシアガといったメジャーなブランドがこぞって仕事をするなど、この業界でのプレゼンスは際立っていた。
しかし今回、ブランドが手のひらを返し、彼と縁を切った。騒動の経緯や、その後の対応から近年増えるインフルエンサーコラボのリスクを考えたい。
INDEX
  • 繰り返す奇行の結末
  • そして誰もいなくなった
  • アディダスが払う代償

繰り返す奇行の結末

直近で、カニエの奇行が取り上げられたのは、まず10月のパリファッションウィークでのことだった。
最終日の自身のブランド「Yeezy」の新作コレクションのショーに、主に右派が用いるスローガンである「White Lives Matter(白人の命も大切)」と書かれたTシャツを着て登場したのだ。