住宅ローン変動金利引き下げの動きも 住宅価格上昇や物価高で
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金融機関の資金調達コストを左右する市場金利の変動と住宅ローン顧客獲得競争の激化を背景としたローン利鞘の減少のせめぎ合いの結果、足元では①変動金利型住宅ローン適用金利の引き下げと、②固定・変動の金利差拡大による顧客離れに備えようとするフラット35(住宅金融機関支援機構が提供する固定金利型住宅ローン)適用金利の低下という、インフレ率上昇環境下では直感的には想定できないような現象が起こっています。モゲチェックなどの住宅ローン比較サイトの登場により、消費者による銀行毎のローン条件の違いの確認が容易になって来ている(透明化が進んでいる)ことがそうした動きを後押ししている、という側面もあります。エネルギーや、食品などコア以外の物価上昇が続く限り、家計の防衛策としての住宅ローン借り換え行動はさらに進み、ある意味で金融機関の収益を圧迫感しながら、現在の傾向が加速すると考えるべきでしょう。
このニュースにVTR出演したものです。番組で触れられていないところも解説すると、変動金利は上位3行でシェア50%、5行でシェア75%を占める寡占状態です。一方でウェブ対応の住宅ローンに注力している銀行は20〜30銀行あります。トップ5に入らないとシェアが全く取れないため、金利引下げ合戦が止まらないのが現状です。まさに椅子取りゲームです。この動きは当面続くと考えられます。
住宅ローン金利はリーマンショック(2008年)頃をピークに下がり続けており、各銀行の施策にもよるかもしれませんが、同条件の場合、固定金利と変動金利が逆転することはなく、変動金利が低いままです。
「今後、金利が上がる可能性があるかもしれません」という助言も十数年実現されていないので中々信じられないと思いますし、実際に十年前に借りた人はもうローン残高も減ってきているかと。。。。
ただ、本当に上がると特にペアローン等で借り入れを行い残高が多い方は厳しいかもしれません。