【小島武仁】経済学を使えば、日本はもっと「幸せ」になれる
コメント
注目のコメント
アルゴリズムを駆使した経済学を社会実装して社会問題を解決すること、そして、その目的を達成するためにために研究を世の中へ分かりやすく伝えるのだという小島氏の使命感を感じました。
私が専門とする材料科の分野では、試験群(良いと考えるアイディアを入れた材料)と対照群(入れていない材料)を設定した実験を組んで比較すれば、アイディアの有効性を検証することが可能です。何度でもトライできる。医薬品などの医療分野では、小島氏の言うランダム化比較試験で有効性があるか否かの決着をつけられる(社会実装後に覆ったりするが)。
一方、小島氏が取り組む人事を例にあげると、アルゴリズムと使った人事を行った場合と使わない場合を設定・比較することが社会通念上、困難ですよね。どうしてもbefore-afterの比較にならざるをえない。その困難を打破する研究にも取り組んでいると知り、どんな手段が出てくるのかと今後の成果に興味がわきました。タイトルだけでミスリードされる人がいるかもしれないという老婆心ながらのコメントです。経済学”だけ”を駆使すれば「もっと幸せ」になるわけではありません。小島先生もそんなつもりは毛頭ないでしょう。
ビジネスや商売はバズワードを好みます。例えば、書籍名「統計学は最強の学問である」が代表的でしょう(決して悪く言っているのではなく、良書です)。
先人たちの次の言葉(私ではなく大先輩方からの)をお伝えします。
・経済学は過去を振り返る学問である。
・自然科学は真実を見極める学問である。
・工学は豊かさを求める現実社会を築く学問である。
上記もある一種の側面を切り取った言葉と私は捉えています。企業の人事配属であればビジネス的に売上や利益を上げたい、というインセンティブが働くので実装のイメージが湧きます。でもこれが政策や法律、公的なモノだと政治家や官僚に別のインセンティブが働きそうでどうも実装のイメージが湧きません。
地域の代表である政治家にそもそも経済学を理解する能力があるのか、も疑問です。常々思っていることですが、政治家は地域の代表ではなく、政策分野ごとの代表にできないものでしょうか。小島先生をはじめとした日本の叡智を使いこなす能力を政治家には求めたい