米ディズニー、採用凍結・人員削減へ 強まる利益重視
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注目のコメント
ディズニーに限らず、有名企業の採用凍結やレイオフといったニュースが行渡ると、「なんとなく」周りにあわせて消費や投資が鈍るということが増える。営業やマーケティングに身を置く人達は「今、投資が必要な企業のターゲティング」や「今、投資が必要な理由」を示唆できるように準備する必要があります。
赤字決算も辞さないレベルで大規模に事業投資にコミットするというのは、とてもアメリカ的な経営ではあるものの、これで突破できれば事業ポートフォリオがかなり変革されますね。ここが正念場でしょうか。
楽天の昨日の決算に対しては色々な意見があると思いますが、モバイルも同じリスクレベルの高い戦略行動であると思います。しかし、それを見るポイントは、それが成功した先に顧客基盤や事業発展にどのようにつながる可能性があるか、どんな未来が待っているかということにあるのではないかと思います。米国、インフレのなかで雇用は堅調だったから、利上げをできてきた。ただFRBはインフレと雇用の両方を目的としている。
IT企業では新規雇用の停止から削減まで始まっている。しかし、IT企業は高収益な産業ゆえに、株式市場では重要でも、雇用の全体ではそこまでではない(もちろん十分巨大だが)。
今回、インフレはサービス業など含め幅広く起こっておりSticky(粘着質、すぐに収まりにくい)と言われている。ただ、サービス業全体では雇用が極めて大きく発生している。そしてそこで雇用の停止や削減が始まると、収入が減り、需要減速による景況感の悪化につながるリスクが増える。需要が減ればインフレが鎮静化する可能性もあるが、沈静化しないとスタグフレーション(インフレ+景気停滞)という状態になる。
木曜に発表された米国CPI(消費者物価指数)は、市場予想を下回った。そのなかで金融市場は、インフレを抑えるという観点での利上げ幅が緩和されるという期待から、大きく上げた。
とはいえ7.7%と高い水準。そして雇用環境の悪化が加速すれば、上記に書いたように加速度的に厳しい状況になる可能性もある。また今のイールドカーブ(下記でコメントで言及)の形状は1~1年半後の不況を示唆している。
その意味で、インフレ率だけでなく、こういった広範な雇用情勢はとても重要だし、大企業のニュースフローや、また雇用統計などにも注目していきたい。
イールドカーブについて
【解説】アメリカの金利上昇、いよいよ「頂上」が見えてきた
https://newspicks.com/news/7748296
米国の経済指標について、オススメ記事(CPIと雇用統計)
【超入門】アメリカ経済は2つの指標だけを見よう
https://newspicks.com/news/7618414
【図解】雇用統計がわかると、経済がもっと面白くなる
https://newspicks.com/news/7627090