日本がCOP27で「化石賞」をまた受賞。岸田首相にも痛烈な皮肉
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竹内@シャルム・エル・シェイクです。10日夜に成田を出て、27時間かけてたどり着きました。昨日会場に行ってみましたが、いやなんというか、COPの見本市化というか文化祭化が激しいです。
以前は、国家間の交渉の場であったCOPが、パリ協定という「各国が自主的な目標を掲げて、その進捗を適宜報告し、前向きに取り組み続ける」という仕組みができたことで、COPの役割が変質した(交渉することが減り、自分たちがどれだけやっているかのアピールの場になる)ということは、パリ協定が採択された直後から指摘していたことですが、それが急速に進んでいるという実感です。
もちろん、まだ詳細ルールなど交渉することは残っており、その交渉に当たっている政府関係者の方には大変重要な仕事をされているわけですし、交渉だけでなく日本の貢献について政府からの発信を増やそうという動きになっているのは非常に前向きな変化です。
ただCOP会場を見回して今昔の比較をすると、昔は、交渉が主役でその周りでイベントが行われていたのですが、いまやイベントがほとんどになっているという印象です。これを2週間もやる意義が今もあるのかは疑問。
さて化石賞ですが、こちらは彼らの存在アピールです。特に取り上げる必要があるだろうかとも思いますが、相変わらず記事になっているので、こちらもコメントし続けますと、アンモニア(水素)による火力発電の低炭素化に取り組む、といったことを理由に化石賞を出されたことが、本当に「痛烈な皮肉」を受けたことになるのか。ちったぁ考えてから書いてほしい。アジア各国などは今後も経済成長に伴い、エネルギー使用量は増えるに決まっています。火力発電の低炭素化技術として期待も高いものです。(コストなどの観点から、期待されるほど普及するだろうかという疑問は私もありますが、その技術が温暖化に対してネガティブというのは違う)
日本の環境NGOの方に、「日本は外圧によって動く国なので、日本に化石賞を出してほしいといっている」と伺ったこともあり、まぁそういうものなのだろうなと思いますが、もうちょっと笑いの要素や前向きな動きはほめるといったことがあれば、こういうのもあってもいいよねと思うのですが・・。
解決策も示さず、笑いもなく、低炭素化に向けた技術開発に取り組む人すら揶揄する、化石賞の化石化。