2022/11/8

【本人激白】衣類折り畳み機「ランドロイド」破産の裏側

NewsPicks 編集委員
重大ニュースの裏側は、時間が経ってから明かされるものだ。
2019年4月、ある有力ベンチャーが倒産しスタートアップ業界内外で話題になった。全自動の衣類折り畳み機を開発する、セブン・ドリーマーズだ。
100億円以上もの資金を調達し、倒産時の負債総額は約31億8000万円にものぼった。
期待を集めていた企業なだけに、衝撃とともに倒産情報が広がった。
「ランドロイド」と呼ばれる衣類折り畳みロボットは、完成すれば世界初で話題性からメディアにも引っ張りだこだった。
しかし、完成することはなく、セブン・ドリーマーズは倒産してしまう。
いまから3年半前、何があったのか。なぜランドロイドは実現しなかったのか。
倒産について口を閉ざしてきた阪根信一元社長が、NewsPicksに明かした。
阪根信一(さかね・しんいち)/米デラウェア大学で博士号を取得後、父の会社に就職。03年に社長に就任し11年にスピンアウトする形でセブン・ドリーマーズを立ち上げランドロイドの開発に注力。19年4月に破産申請。現在は為替テックを手がけるジーフィットの代表取締役。
INDEX
  • 1年間も「動けなかった」
  • 父の会社に就職
  • きっかけは妻の一言
  • 「Tシャツ1枚」は成功した
  • 「エアリズム」が畳めなかった
  • 「お金は出す」と言うけれど…
  • 振り返って、いま思うこと

1年間も「動けなかった」