2022/11/10

【急転】エネルギー危機で、石炭爆買いに走る世界の「本音」

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昨年11月に英グラスゴーで開かれた国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)。世界のリーダーたちの間で、最終的な合意文書に盛り込む誓約について激しい論争となった。
それは、石炭の「段階的な廃止」にするか「段階的な削減」にするかについてだった。
もっとも、今となっては「段階的な増加」が、より適切な表現だろう。
気候変動の影響による洪水や干ばつ、暴風雨が世界各地でますます猛威を振るっている。
にもかかわらず、地球温暖化に寄与する温室効果ガスの排出が最も大きい燃料である「石炭のルネサンス(復活)」が訪れている。
ロシアのウクライナ侵攻で加速した石油・天然ガスの高騰、付きまとう再生可能エネルギーの不安定さ...
このようなエネルギー危機が世界を襲う中で、「信頼できる」エネルギー源である石炭。これから迎える冬の寒さから市民を守るため、当面は欠かせないというムードが広がっている。
INDEX
  • エネルギー情勢が拍車
  • 「信頼できる」エネルギー
  • 止まらない新設ラッシュ
  • 石炭がESG株?
  • 脱炭素への望み