2022/11/7

【黒歴史】あの伝説的番組がついに「アニメ化」した衝撃

フリーランス ジャーナリスト
この記事は、日本にいると逆に見えてこない、日本のポップカルチャーの世界でのポテンシャルをお伝えする連載「Japan Rising」の最新回です。
INDEX
  • ①「不意打ち」のデスノート
  • ②「チンポコモン」という屈辱
  • ③「嘲笑」から「リスペクト」へ転向
  • ④今回が「特別」な理由

①「不意打ち」のデスノート

アメリカのアニメ「ザ・シンプソンズ」はすでに34シーズンを迎えた長寿人気シリーズだ。
30年間、何百ものエピソードを放送してきたこの番組だけに、もう視聴者に驚きを与えるようなものはないと思うかもしれない。
しかし、2022年10月、シンプソンズは、長いフランチャイズの歴史の中で初めてのことを試みた。
ハロウィーンをテーマにした恒例の「Treehouse Of Horror」スペシャルで、「Anime(≒日本アニメ)」に挑戦したのだ。
注:ここでは、アニメーション全体を意味するCartoonの訳は「アニメ」とし、日本のアニメ様式を指す英語として広まったAnimeの訳語はそのまま「Anime」とする
具体的には、8分間の短編で、日本の人気シリーズ「デスノート」(シンプソンズでは「Death Tome」というタイトルになっていた)のパロディを放映した。シンプソンズおなじみの黄色いキャラクターが、この番組独自の表現を展開しながらも、日本やデスノートへの目配せを利かせたAnime的なキャラクターに変身していた。
このコーナーに対する反応はかなりポジティブだった。