2022/11/1

【反論】エアクロ4人のCFO集団「黒字化させる」

NewsPicks スタートアップ
今年7月、モノのサブスクリプションサービス企業として初の新規上場(IPO)を果たしたエアークローゼット。「絶対に不可能」とまで言われた、服のサブスクビジネスを展開する。
服の仕入れからクリーニング、検品、倉庫保管など、サプライチェーンを経るごとにコストは膨らむ。一方で、サブスクならではの手ごろな価格設定が求められる。
お化けのように膨らんでいくコストとの戦いは、モノのサブスクの宿命だ。
エアクロは「集団CFO体制」で、このコストと泥くさく戦ってきた。4人の公認会計士がそれぞれ担当領域を持ち、数字を駆使して利益を捻出してきた。
難しいビジネスをどう成り立たせたのか。今後さらに収益性を改善できるのか。天沼聰CEOと4人の”CFO”に話を聞いた。
INDEX
  • 弱い現金創出力
  • 2大コストとの戦い
  • 一発勝負
  • 「冬服の南下」を仕入れモデルに
  • 400のコスト項目
  • 3か月離脱を防ぐ
  • 会計士だらけ

弱い現金創出力

7月29日、エアクロが上場した当日、NewsPicks編集部は同社の現金創出力が見た目以上に弱く、公開価格も割高である可能性を指摘した。
公開価格800円で上場した同社の株価は上場直後に1000円を超えたものの、8月10日には終値であっさり公開価格を割れた。
足元では600円台後半と、公開価格の800円に比べ2割強低い。同じ期間、東証グロース市場は5%上昇している。
市場は、まだまだ同社の現金創出力に疑問を持っている。