【11月3日・秋の叙勲】受章者はどうやって決まるの?
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勲章の意味を理解できたのは、華道の家元が、勲章を受賞した日でした。
本来は教授でも国立の大学でないと受賞できないものを、私立大学でありつつも歌舞伎の研究をしていたことが評価されたと。
天皇家の菊紋のはいった御菓子を弟子にわけて、嬉しそうに語っていたそうで、だからといって、大々的にお祝いするようなこともせず、本当に謙虚な師匠でした。
日本の文化と歴史を大切にしていくためにはこの勲章の制度は研究者を育てていくためにもこれからもずっと残ってほしいなと思ってます。
注目のコメント
紫綬褒章は、かつては人間国宝が併せて授与される褒章として知られていましたが、ある時を境に高齢者でなく60歳未満の若い世代に与えられるように運用が変更され、オリンピックのメダリストや作家・俳優などが選ばれるようになりました。結果、人間国宝の方はそれまでの定番だった紫綬褒章に代えて中綬章を与えられるようになった経緯があります。勲章や褒賞の仕組みも時代の中で変わっていくという典型的な例です。
実は、私が注目しているのは紺綬褒章。「公益のため私財を寄附したかた」というのが基準なので、高齢者などが資産を相続によって子供に引き継がせる代わりに、国や自治体に対し生きている間に寄附を行うという行為を後押しし、高齢化が進む中でマクロでみた「世代間資産移転」を加速する社会の仕掛けとして、積極的に活用すべきだと思っています。実際、年齢制限で紫綬褒章の対象から外れてしまった文化人などが寄附によって紺綬褒章を得ている例が意外と多くあります。相続税よりスマートなやり方で、金融機関による相続税対策に代えて紺綬褒章対策なども推奨したらいいのではと、私は思っています。最近の紫綬褒章受章者の中では、特にフィギュアスケートの羽生結弦選手が記憶に残っています。紫綬褒章は「科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績」に対して贈られるそうで、授与式の様子が放映されるのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
功績の内容によって勲章に区分があることは知っていましたが、記事を読んでその種類の多さに驚きました。そのどれもが「国や公共、社会のための貢献」を表彰するものであり、日本の歴史と伝統を重んじる栄誉制度だと感じました。
今週木曜の文化の日には叙勲と褒章が新たに授与されます。多くの人に功績の内容が知られ、注目が集まるといいなと思いました。