2022/10/19

【データ解説】研究力復活のカギは「地方」にあった

NewsPicks 記者
先週、東京医科歯科大学と東京工業大学が統合を発表し、大学名まで一新するとして話題になった。
医歯学や理工学を融合し、新しい学問領域を生み出すことで社会課題を発見・解決していくことが目的だとしているが、10兆円の「大学ファンド」で世界トップクラスを目指す大学を支援する国の「国際卓越研究大学」制度への応募という野心も見え隠れする。
NewsPicks編集部は9月下旬にお届けした特集「どうなる?10兆円大学ファンド」で、この支援額も資金の出所も「異次元」の施策について紹介した。
一方で、凋落が叫ばれて久しい日本全体の研究力を復活させるためには、「中間層」の大学の底上げこそがカギとなると指摘した。
では中間層の大学とはどこなのか。今回は、その主軸を担うとみられる地方国立大学に焦点を当て、データと専門家の解説を交えながら、日本の研究力復活の方策を探る。
INDEX
  • 地方大学こそ主軸
  • 教育、医療、産業の要
  • やっぱり足りない運営費交付金
  • 希望はある