プーチン氏、米欧の対露制裁非難 トルコは停戦仲介に意欲
コメント
注目のコメント
プーチン大統領は、トルコを取り込むことに力を入れています。
トルコは、冷戦中はNATOに迎え入れられたことに見られるように、ロシアを押さえ込むフタの役割ができる国です。黒海の出口であるボスフォラス海峡をふさぐことができます。
さらに古くはドイツが第1次世界大戦で同盟を結んでいたり、あるいはクリミア戦争で英国が支援したように、ロシアを封じるためには、トルコがカギになります。
逆にいえば、ロシアにとっては、トルコを味方につければ、かなりの行動の自由を得ることができます。
プーチン政権とエルドアン政権は、ロシアがトルコに原発をつくったり、対空防衛システムを輸出するなど、ロシア・トルコ関係としては、かなりの分野で協力が進んでいます。
今回のカザフスタンでの首脳会談でも、プーチン大統領は、エルドアン大統領に、トルコを世界の「ガス・ハブ」にすればいい、というのが主な話題でした。ロシアのガスをまずトルコに輸出して、トルコ経由で世界各地に売ればいい、という提案です。食料でもエネルギーでも、ロシアは、エルドアン政権が必要とするものを提供できます。
別に、プーチン大統領は、トルコにウクライナとの和平交渉を仲介してもらうつもりもないし、そういうことは戦局次第で自分で決めます。
トルコを取り込む、ということは、この戦争の間でも、明確にロシアに有利に働きます。例えが悪いが、リアル版白雪姫を見ているようだ。
ロシア=継母
ウクライナ=白雪姫
G7=七人の小人
核という毒林檎はまだ出てこないが、王子候補もトルコでは物足りない。アメリカ/ディズニーバージョンならハッピーエンドの童話でいいが、初版はもっと残忍で一歩でも間違えるとホラーです。
最近よく聞く「非難」というボカした言葉を聞くが、当事国のみならず全世界に影響が広がる中で、各国政府はもっと停戦を促すべきでは?さもないと何処かの王子にキスされて起きるのではなく、召使いに殴られて起き、一生奴隷として売られるかもしれん。ロシア、中東、ヨーロッパに囲まれたトルコとしては、紛争が続く中東やロシアを敵に回すことなく念願であるEU加盟を勝ち取りたい、ということなのでしょうか。
EUがトルコの加盟に積極的でないのは宗教的な理由がメインでしょうけど、今回のウクライナ問題を仲介できればEU側も加盟を認めざるを得ませんよね。
ロシアが改めて経済制裁を非難しているということは、多少なりとも制裁は効果を表しているということなのですね。
SWIFT追放は仮想通貨と中国経由で回避し、燃料輸出は中国やインドなどに助けてもらえばそれほど痛くなく、NATO側も中国の台湾侵攻を威嚇するためにやっているのかなと考えていたのですが。