[12日 ロイター] - 米ツイッター株主の過半数が、米実業家イーロン・マスク氏による総額440億ドルの買収に賛成票を投じた。集計結果に詳しい関係者の話で12日に分かった。

株主投票は13日が期限だが、12日夜までに結果を確定するのに十分な票が集まったという。

ツイッターとマスク氏の代理人にコメントを求めたが、回答はまだない。

マスク氏はツイッター買収を一方的に撤回し、訴訟に発展している。撤回の理由として、ツイッター上のスパムと呼ばれる偽アカウントについて不正確な情報を示されたほか、解雇した内部告白者への解決金の支払いについて知らされなかったことを挙げている。

一方、株式市場の下落基調の結果、マスク氏が合意した1株54.20ドルの買収価格は足元で約41ドルの株価に比べ割高になっており、過半数の株主が賛成して買収取引を承認することが広く予想されていた。

ツイッターはこの日、内部告発者に対する解決金の支払いは買収契約のいかなる条件にも違反していないと反論。

ツイッターの弁護団は、マスク氏が買収撤回で挙げた理由は「無効かつ不当」と主張した。