2022/9/16

日本からUAEに移住して、ブランド作ってみた

NewsPicks 記者
日本の法規制下では、デジタルファッションブランドは成長できないー。
そんな思いから、コロナ禍中、中東でブランドを立ち上げた日本人起業家がいる。
平手宏志朗。
NFT事業会社に勤めていたときに、デジタルファッションの可能性に惹かれ、ファッションを1から学びながら、デジタルシューズブランドを立ち上げた人物だ。
彼が立ち上げたJoyfa(ジョイファ)は、2022年にデジタルファッション業界最大のRED DAO(第2話参照)のコラボレーション相手に選ばれている。
デジタルファッションは、誰でもクリエイターになれる世界だが、実際のブランドを立ち上げるのはたやすいことではない。
ジョイファの立ち上げから現在、そして将来的なビジョンまで、余すところなく聞いた。
INDEX
  • NFTはビンテージに近い
  • 敷居は低いが、答えはない
  • NFTドリームがあり得る世界
  • アバター服は作らない
  • ハイブランドだけが勝者ではない
  • エコシステムを構築せよ

NFTはビンテージに近い

── なぜ、UAEでデジタルシューズブランドを起業されたのでしょう。
もともと2021年5月に、NFT事業をやろうと日本で起業しました。ただ、自社で仮想通貨を発行するという方針になったときに、日本の暗号資産の規制が壁となることが見えてきました。
それで2022年2月に、UAEに会社を移して、改めて起業したという経緯です。東京が極寒だった時に、気温40度の場所に行ったので最初のうちは寒暖差に慣れなくて苦労しました(笑)。