【坂根千里】スナックの事業承継、30万円は高いか安いか
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↓のことに「そういうことってあるよなー」と思いました。
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特に若い人は、先代のやり方を見て「非効率だ」と感じるかもしれません。
私自身、承継前は「ママはなんであんな非効率なことしてるんだろう」と思ったこともありました。だけど実際に自分が店をやってみると、「ああ、ママも紆余曲折を経て、あのやり方に落ち着いたんだな」と思い直すことが多いんです。
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ちょっと話は違うけど、こんな経験もあって。
すぐに動けることでも、少しの間そのままおいておく人を見て「どうせやることになるんだったら、早めにやればいいのに」と思っていたら、数日経過すると、全く話が違う方向になっていて「だろ、話自体変わっちゃったじゃん」と。
普段、やることはさっさとやる人だったのに、時々こうしたやり方をするのは、自分なりの経験からのストーリーがあるんだろうなと思った時でした。
注目のコメント
今回は小規模事業者、若手起業家にとってとても重要なことが書かれていると感じました。
私自身は農業の世界に全く違う世界から入って、複数の法人をへて独立していますが、その都度新しい農地を耕作して短期間で結果を出すことを求められてきました。
農地というのは見た目はただの更地に見えるかもしれませんが、土の中にはこれまで積み重ねられた土づくりの資産が割と見えづらい形で蓄積されています。その資産に対して農業技術をブレンドさせることで結果が出るのですが、この組み合わせは無数にあってなかなか難しい。
一方で先代がいれば「あそこは雨が降るとしばらくは耕さないほうがいい」とか「ニンジンのタネは8月15日までに撒かないとだめだ」とかノウハウを継承できます。
今の日本で若くして起業しようという人はよほどの野心家か、社会とうまう折り合いをつけるのが難しい、あるいは自信がないという人でしょう。ちなみに私は後者でしたがw
自分の力を過信する人は早晩焼き切れてしまいがちです。スクラップ&ビルドで伸びていく人もいると思いますが、まあ、人間関係はズタボロになるでしょう。
その時に何よりも力になるのは「地元の仲間」です。「能力」なんかよりも「物理的な距離」が特に重要。そして地元に仲間を作るためには圧倒的なギブの精神で地域に貢献しようという姿勢を見せることが一番の近道です。
坂根さんに継いでもらいたいとせつこさんが確信できたのは、彼女が当時大学生にして商店会や商工会、町内会の面々と対等かつ柔軟にやっていけそうだと思えたからではないでしょうか。
事業承継は上手くいく例が本当に少ないのですが、受け渡しからその後ふらりと飲みに来て楽しそうにしているせつこさんの姿を見ると「見事だな」と思います。坂根さんの経歴の面白さは、新卒でスナックのオーナーになったこと。
そして、そのスナックを事業承継したことでしょう。
ということで、今回は事業承継の舞台裏についてお話しいただきました。
印象的だったのは、若い人はゼロイチで作り上げることに重きを置きすぎるのでは、ということ。
たしかに、すでに築き上げられた信頼を引き継げるのであれば、ゼロからはじめるよりもショートカットになる可能性もありますよね。
どんな事業承継が理想なのか、坂根さんのケースでどんなことがあったのか、ぜひ本文をご覧くださいね。せつこママは坂根さんと出会えたことが奇跡に近いですね。坂根さんはスナックじゃなくてもなんとかしてしまう力がありそうです。もしかするとせつこママに優秀な若者を惹きつける魅力があったのかもしれない。そのどちらもかもしれない
コロナ禍で1万店が廃業したと言われているようですが、優秀な若者と出会えていなければ廃業するしかないです。うーん。