(ブルームバーグ): 自動運転の新興企業、米オーロラ・イノベーションのクリス・アームソン最高経営責任者(CEO)は、悪化する市場環境やパートナー企業のスケジュール遅延を受け、最近になって米アップルやマイクロソフトへの身売りの可能性も含めた一連の選択肢を検討していた。ブルームバーグが文書で確認した。

オーロラの共同創業者で、米グーグルで自動運転車プロジェクトの責任者を務めた経験もあるアームソン氏は8月3日付のメモで、コスト削減の方針を示したほか、株式非公開化やスピンオフおよび資産売却、小規模な資金調達といった計画を示唆していた。同文書によれば、同氏はこのメモを意図せず従業員に送付し、9日に開封しないよう求めていた。

オーロラの担当者はこのメモがアームソン氏のものであると確認した上で、同社は厳しい市場で競争力を維持する方策を検討していると説明した。同社の広報担当者は2日の電子メールで「現在のマクロ環境を踏まえた上で、あらゆる企業が選択肢や長期的戦略を見極めているところだろう」と述べ、「こうした考えを巡らせることはポジティブな兆候であり、良好なガバナンスを実施している証しだと考えている」と続けた。

原題:Self-Driving CEO Floats Possible Sale to Apple or Microsoft (2)

(抜粋)

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