スリランカ、29億ドルの金融支援でIMFと暫定合意
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スリランカは国際金融界でContinuous war machineと揶揄されるように、度重なるIMF支援にもかかわらず、2つの民族の対立が経済の足を引っ張り続けた歴史を持つ、きわめて難しい国です。
このような難国を担当するIMFミッションチーフを、かつての同僚である日本人エコノミストの野崎さんがやって頂いているのは頼もしいです。スリランカ中銀のWeerashinghe現総裁も元IMFであり、野崎さんとも旧知の仲と思いますし、何とか支援プログラムを軌道に乗せ、今度こそ経済をテイクオフさせて頂きたいと願っています。
注目のコメント
スリランカはテロやコロナの影響により観光業が打撃を受けたこともあり外貨収入が激減し、デフォルト状態にあります。
まずはIMFの支援を確定させることが再建への第一歩となります。
観光に加えて再生可能エネルギーのプロジェクトなどももあり、今後は海外からの投資の呼び込みにも注力することで中長期的な展望が開けると思います。いわゆる破綻国家に対する追い貸しをしたところで、事態が好転するかは極めて怪しいところですが、それ以外に具体的な手段もないのが苦しいところです。
カレンシーボード制でも導入してマクロ政策の規律を守らせるのでしょうか。