2022/9/7

【富士通】本当に「挑戦できる」組織が大切にする発想

NewsPicks ジャーナリスト
挑戦が当たり前にできる会社になる──。
日本を代表する大企業、富士通の目標だ。
「え!?大企業にいると、挑戦できないの?」...スタートアップ所属者や学生が多いNewsPicks読者はそう思うかもしれない。
実は、挑戦できないことの裏返しは、大企業では「失敗が許されない」から。
そこで第二回は、時田隆仁社長に加え、SAP日本法人社長から富士通に転じた福田譲執行役員EVPと、富士通に協力しているバブソン大学の山川恭弘准教授らにも直撃。
バブソン大学は起業家教育分野で全米ナンバー1。失敗した人に、「なんてラッキーなんだ!」と声をかけることで有名だ。
富士通がいかにして過去の成功体験から脱却し、「失敗を奨励する富士通」に変わるのか、キーパーソンに迫った。
INDEX
  • なぜ挑戦できないのか
  • そもそも「失敗」とは何だ
  • 再発防止がイノベーションの芽を摘む
  • キラキラDXのジレンマ
  • 変革の原点は「身の周り」

なぜ挑戦できないのか

──そもそも挑戦は、当たり前にできることではないのですか。
僕から回答しますが、現実の日本の大企業では、挑戦は「当たり前じゃない」と思いますよ。