2022/8/23

【ピンカー来日】「世界の理性」と希望ある未来を創りませんか?

NewsPicks, Inc. 公式アカウント
「失われた10年」はいつの間にか20年になり、もはや30年に──。
我々は、いつまで自信を失い続けるのか。
例えばGDP(国内総生産)。1990年代初頭のバブル崩壊以来、日本のGDPはほとんど伸びておらず、トップ2の米国と中国に大きな差を付けられている。
例えば平均給料。国税庁の調査では、1997年の467.3万円をピークに下落傾向にあり、OECD諸国の中でも24位まで落ち込んでしまった(2021年時点)。
さまざまな指標が国際競争力の低下を示し、人口減少も続く見込みだ。現状維持すら難しい状況に、コロナ禍や気候変動のような危機も迫っている。
(Photo:iStock / v-graphix)
我々は、これからも失い続けるのか。
生まれて以降一度も経済成長を実感していない10代・20代は、もはや希望すら抱けなくなっている。
だからこそ今、「変化」が必要だ。そして、変化を起こす意思を持つ人たちが、世代を超えてつながる機会が必要だ。
NewsPicksはこう考え、今年10月24日・25日の2日間、東京・丸の内で大型ビジネスフェスを開催する。
テーマは「CHANGE to HOPE」
さまざまな分野で変革に取り組むトップランナーたちの知恵と、共に行動を起こす仲間が見つかる各種セッションを用意した。

変化は希望だ

丸の内の複数会場(東京會舘 / 丸ビルなど)で同時多発的に行われるフェスの目玉は、国内外から招くスピーカーによる豪華セッションだ。
  • 地球の希望
  • ビジネスの希望
  • 個人の希望
の3つをテーマに、各分野の専門家が知見を共有する。
初日24日のキーノートは、2004年に米タイム誌「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたハーバード大学教授、スティーブン・ピンカー氏の緊急来日講演が決定。
世界的ベストセラーの『21世紀の啓蒙』や、今年7月に出版された『人はどこまで合理的か』(ともに草思社)などの著作で知られるピンカー教授は、ビル・ゲイツ氏をはじめとするグローバル・リーダーたちが“知の師匠”と仰ぐ人物だ。
※編集部追記:2022年10月22日18:00

10月24日(月)に登壇予定だったスティーブン・ピンカー氏が、新型コロナウイルス感染のため来日できなくなり、急遽オンライン登壇に変更いたします。

ご本人の体調に問題がないことを踏まえ、実施時間・セッション内容に変更はございません。ご本人も「コロナ対策は世界が等しく直面していることであり、だからこそ皆さまが希望を見つけることができる講演をお届けしたい」とおっしゃっております。

直前の変更をお詫び申し上げますとともに、変わらず〈CHANGE to HOPE 2022〉をお楽しみいただけたら幸いです(詳細はイベントサイトにて)。
ピンカー教授は『21世紀の啓蒙』の中でこう語っている。
「世界はよくなり続けている。たとえ、いつもはそんなふうに思えないとしても」と(以下は『21世紀の啓蒙』より引用)。
理性、科学、ヒューマニズム、進歩は、今、かつてない大きな成功を収め、人類に繁栄をもたらしている。
多くの人は、世界中から貧困も飢餓も戦争も減り、人間は健康・長寿になり、知能さえ向上し、安全な社会に生きていることを認識していない。
だからこそ、ピンカー教授は悲観主義に陥って進歩を否定するのではなく、データやエビデンス、そして人間の理性の力で希望ある未来を創ろうと解く。
ピンカー教授が指摘する、我々が囚われている「進歩恐怖症」とは?
そして、我々が目指すべき「史上最良の時代」の姿とは?
それらを解き明かし、日本経済中心の地、丸の内から日本人の心に希望を灯すために熱弁をふるう。

胎動する「新たな仕組み」を学ぶ

その他、現在決まっているだけでも各分野の最先端を走るスピーカーによるセッションが盛りだくさんだ。
10月24日は、伊藤穰一氏やNFT起業家・草野絵美氏らを迎えたWeb3に関するパネルディスカッションなども予定している。
加えて、カーボンニュートラルを目指す潮流の中で世界の注目を集める洋上風力発電について、豊富な知見を持つGE洋上風力・日本代表の大西英之氏が登壇。
翌25日は、NewsPicksの人気番組「WEEKLY OCHIAI」でおなじみの落合陽一氏らも登壇し、社会と経済のニューノーマルを考察していく。
また、すでに世界へ「新たな仕組み」を示しつつあるキーパーソンも登場する。
例えば米ニューヨークで活躍する日本人起業家の古賀大貴氏だ。
古賀氏が立ち上げたスタートアップOishii Berryは、世界的な課題となっている異常気象に負けない「持続可能な農場」としての植物工場を開発。現在、米国という巨大マーケットで一流店に生産物を卸し、人気を博している。
他に、植物性のミルクを開発・生産し、日本での展開も視野に入れる米Eclipse Foodsの経営者など、品質に対する目の肥えた消費者が多い日本市場に可能性を見いだす起業家も登壇する。
国内外で環境問題など地球規模の課題に取り組む、あるいは新たなビジネスモデルづくりや組織づくりに挑戦しているイノベーターが多数登壇する予定だ。
10月の開催までに、続々と登壇者情報を公開していくので、詳細はぜひ下のLPをチェックしてほしい。
※登壇者・セッションは都合により、変更する場合がございます。

「偶発的な出会い」が希望を灯す

なお、CHANGE to HOPE 2022では、こうしたセッションを「聴くだけ」で終わらない取り組みも進めていく。
ご来場いただく皆様の多様な参加目的に対応するべく、「New Hope, New Meet」をテーマに偶発的な出会いが生まれる仕掛けを用意。
豪華登壇者のセッションを体感する「Change Stadium」と、ミートアップやワークショップなどをメインに行う「Connected Area」の2つのエリアで、複数の企画を催す予定だ。
米国の社会学者マーティン・リュエフ氏(現・デューク大学教授)が2003年に発表した論文によると、創造性のある人ほど組織外の多様な専門分野の人と幅広いネットワークを築いており、多様なネットワークはイノベーション創出の度合いを3倍にも上げるという。
変わらないと嘆くより、まずは自らが変わるために行動する。そうやって得る人とのつながりが、未来に希望を灯す“着火剤”になるのは間違いない。
今秋を、その最初の一歩にしていただけたら幸いだ。