[香港 16日 ロイター] - 複数の関係筋によると、中国の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)は、食品デリバリー大手、美団の保有株240億ドル相当の全てもしくは大半を売却する計画。

規制当局の懸念に配慮するとともに投資益を計上する狙いがある。

テンセントは美団株の17%を保有。ここ数カ月、同株の売却方法について財務アドバイザーと協議を進めている。市場の状況が良ければ、年内の売却を目指すという。

中国の規制当局は、株式の取得や市場支配力の強化を通じた大手ハイテク企業の事業拡大に目を光らせており、テンセントは規制当局の懸念に配慮して、保有株の売却を進めている。

四半期報告によると、同社の上場企業株(子会社を除く)保有高は3月末時点で890億ドルと、前年同期の2010億ドルから減少している。