サウジアラビアの王族の会社 ロシアのエネルギー大手3社に投資
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ワリード・ビン・タラ―ル王子は、投資会社キングダム・ホールディングスの最大株主ですが、2017年、ムハンマド・ビン・サルマン王太子の命により、1カ月間監禁されました。
この時監禁された他の300人もの富豪たちと同様、資産を差し出すことで、解放されました。ワーリド王子が差し出したのは、60億ドル程度といわれています。
この時から、キングダム・ホールディングスの株式の17%ほどは、政府系投資ファンドが保有しています。
キングダム・ホールディングスは、フォーシーズンズ・ホテルの大株主として知られていますが、これまでは欧米のホテル会社やメディア、エンターテイメント産業を中心に投資してきました。
ロシアに投資するのも、エネルギー産業に投資するのも、同社としては新しい話です。
ロシアとサウディアラビアの国家間のエネルギー産業、化学産業での協力は、何年もかけて深められ続けていて、相互に直接投資も行っています。原油価格の統制は、ロシアも加えたOPEC+が協議して決める、というのが常態化しています。
ただ、開戦後は、サウディアラビア政府があまり表に立つのは避けたいので、キングダム・ホールディングスに投資させているのでしょう。
https://www.mei.edu/publications/how-sustainable-russian-saudi-energy-cooperationサウジと米国の関係は悪化しているので、こういう動きを止めにくい。
一方で、気になるのが、投資を行ったのが「アラビアのバフェット」と呼ばれ、キングダムホールディングスのアル=ワリード・ビン・タラール王子である点。
2017年にMBSが拘束した。その後2018年に「金銭的合意で保釈」。欧米と親しい関係性を活用する「ディール」があったように、その後の動きはみられる。
資産2兆1000億円の富豪で「アウトサイダーの存在」 サウジ政府が身柄拘束のワリード王子(2017年11月)
https://newspicks.com/news/2606312
サウジ、富豪の王子に6800億円の保釈金要求(2017年12月)
https://newspicks.com/news/2710191
「サウジのバフェット」アルワリード王子釈放 汚職容疑で拘束(2018年1月)
https://newspicks.com/news/2780969
サウジ当局、富豪のアルワリード王子の弟を約1年ぶりに釈放(2018年11月)
https://newspicks.com/news/3435217
サウジビジネスの顔、復活した王子に再び脚光(2018年11月)
https://newspicks.com/news/3454401
サウジ記者殺害、捜査で皇太子の潔白証明される=ワリード王子(2018年11月)
https://newspicks.com/news/3436620