2022/8/15

【引退】日本人が知らない、セリーナが偉大な選手と言われる理由

女子テニスの元世界ランキング一位、セリーナ・ウィリアムズが初めてグランドスラムを制覇したのは1999年、17歳だった。
その後20年以上、彼女はスポーツ界で圧倒的な力を持つアスリートになった。
それは彼女が残したテニスの記録にとどまらない。彼女が白人のスポーツだったテニスのイメージ、そしてルールを変え、さらにビジネスの世界に進出し、これまでのアスリートとは違う「進化」を遂げているからだ。
2015年9月の全米オープン (写真:Earl Wilson / The New York Times)
セリーナが引退を正式に発表し、今月下旬開幕の全米オープンは最後のプレー場所となる。チケットの需要は、発表の初日が通常の8倍と急速に伸びている。
日本でセリーナと言えば、2018年に大坂なおみ選手がグランドスラム初優勝を果たした際の全米オープン決勝戦が記憶に残っている人が多いかもしれない。
当時はセリーナが主審と大もめしたことで、マイナスのイメージも付いてしまったが、それでも彼女がなぜここまで偉大な選手と言われるのか。日本人が知らないその理由を見ていこう。