2022/8/13

【解説】freeeが赤字100億円。最新決算「3つのポイント」

NewsPicks 編集部 副編集長
企業向けのクラウド型会計ソフトを手がけるfreee(フリー)が8月12日、最新の通期決算を発表した。
同社が公表した決算を「3つのポイント」でアップデートしよう。
INDEX
  • [1]「赤字100億円超え」の理由
  • [2]「売り上げ500億円」を5年後に
  • [3] 他社の会計ソフトも「OK」

[1]「赤字100億円超え」の理由

freeeは、日本企業では珍しい6月に年度が終わる「6月期決算」の企業で、今回、2021年7月〜2022年6月までの1年間の業績(2022年6月期決算)を発表した。
結果は、売り上げが前期より40%増加した(増収)一方で、本業のもうけを示す営業損益は30億円の赤字となり、前期より赤字幅が増えた。
さらに、本業以外の損益を加えた最終損益は、116億円の赤字となった。
【売上高143.8億円+40.2%
 ⭕️既存の会計・人事労務ソフトが成長
 ⭕️新規の電子契約システムも好調

営業損益30.4億円の赤字赤字拡大
 ❌オフィス移転に伴う二重家賃
 ⭕️サブスク売り上げの積み上がり

最終損益】116.1億円の赤字赤字拡大
 ❌固定資産の減損で、92億円の特別損失

*カッコ内はいずれも前期比