米アクシオス、老舗メディアに身売り 約700億円
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AXIOS の面白いところは、ローカルメディアのマーケケットに目をむけていたところでした。アメリカではいわゆる紙を中心に活動していた地方紙が軒並み苦境におちいり、ヘッジファンド系のチェーンに買われて、題字は、違うが、10の新聞は実は同じ編集部の少人数でつくっている、しかも、デジタルへの投資はなし、なんてところから、「ニュース砂漠」なの言葉ができていたのです。
で、ここにネットでしかも、深層報道をするようなメディアが立ち上がればそれなりに、テイクオフするのではないか、と10都市以上で、AXIOSLOCALというブランドで始めていたのです。
これは、実は、旧態依然たる記者クラブの発表と前うちを主軸にした紙の経営をしている日本の地方都市に大きな示唆を与えているように思います。
私はここをねらうウェブメディアが日本でも立ち上がってくるのではないか、と考えています。私もAxiosファンでニュースレターを5〜6個購読してるので驚きでした。日本に住んでいても、Pro Rata, Loginなどを読んどけば米国テック情報を結構おさえられるし、Markets, Macroは米国経済のトレンドをグラフで分かり易く教えてくれます。個人的には、コンテンツにライターの個性が強く現れる所も好きです。
メディアが祖業ですが、その強みを転換して、最近は企業のPR担当向けのコミュニケーションツール(Saas)を提供し始めたり、ローカルのネットワークを活かした人材仲介サービスを始めたりと、稼ごうとしてるな〜という印象が強くなってきていたのですが、この売却向けの仕込みだったのかもしれません。なんと！
Axiosは、米のデジタルメディアのなかでは、個人的には一番好きで週にいくつかPickしている気がする。政治系の深堀が強いが、経済系もあり、また図表と併せたシンプルだけどストレートな記事が多く、その方向性含めて好き。
Coxは、元々Cox Mediaというテレビ・ラジオなどを主としたメディア事業をやっていたが、こちらはPEのApolloに2019年に7割譲渡している模様。
Cox Mediaがやっている領域と重なるわけではないが、一方でメディア専念ではないなかでの買収。
にしても「身売り」という言葉はやめないか…
