(ブルームバーグ): 株式取引アプリを運営する米ロビンフッド・マーケッツは、幅広い再編に伴い人員を約23%削減する。上場企業としての最初の年は厳しいものとなった。

同社は従業員を780人削減する。最高プロダクト責任者の退任も発表した。ブラッド・テネフ最高経営責任者(CEO)は2日の発表資料で、「運営やマーケティング、プログラム管理」を中心に業務のあらゆる面が人員整理の影響を受けると説明した。

ロビンフッドは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のさなかの株式取引ブームを追い風に2021年7月に新規株式公開(IPO)を実施したが、その後はアプリの月間アクティブユーザー数が急減するなど、事業が低迷した。

同社は4月にも約9%の人員削減に動いていた。今回の発表分を含むと、今年の従業員削減は1000人を超える。

ロビンフッドは2日の米証券取引委員会(SEC)への届け出で、アパルナ・チェンナプラガダ最高プロダクト責任者が退任することを開示。2カ所のオフィス閉鎖も明らかにした。退職手当などに関連する費用として3000万-4000万ドル、オフィス閉鎖に伴う費用として1500万-2000万ドルを計上する。

同社はこの日、予定よりも1日早く4-6月(第2四半期)決算を発表。純損益は2億9500万ドル(約393億円、1株当たり34セント)の赤字となった。純収入は前年同期比44%減の3億1800万ドル。

昨年7月のIPO以降、同社の株式は価値の約4分の3を失った。決算発表後の時間外取引では一時1.5%安の9.09ドルを付けた。

原題:Robinhood Slashes 23% of Its Workforce in Sweeping Overhaul (2)(抜粋)

(最高プロダクト責任者の退任などを追加して更新します)

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