増殖中の「から揚げ専門店」が利益削り合いの地獄の過当競争に陥る理由
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唐揚げ専門店は参入障壁が低いので近い将来過当競争が始まって淘汰が起こるというのがこの記事（というか論考）の言いたいことのようですが、もう少し唐揚げというものの特徴を深掘りした方がいいかも知れません。唐揚げは、そもそも家庭で主婦が何を作るか困った時に選ぶおかずの上位に並ぶもので、それはこの筆者の言うように簡単に美味しくなるからだと思います。家族ががっかりしないご飯のおかずだと言ってもいい。そういう家庭での経験に基づいて、唐揚げは美味しいというイメージが刷り込まれているので、とにかく出せば売れるのだ、という理解を私はしています。塩味にしても醤油味にしても、多くの人が家庭で食べているので、それと比べてこれは美味しいとか、他の店のと比べて抜群に美味しいとか、SNS等を通じて話題にもなりやすい。そして、それがまた人気に拍車をかける。からあげグランプリ金賞などと看板を掲げてデパ地下に売場ができれば、昼のお弁当のおかずになったりして、お土産として家庭に持ち込まれる流れもできる。
これこそ、まさにブームの構図だが、唐揚げの場合、それが人気の終わりの始まりだ、と私には思えてならない。
例えば、崎陽軒のシウマイ弁当に一個だけ入っている小さな唐揚げ。あれを直ぐには食べずに大事に中盤以降にとっておくという人は多いと思う（少なくとも私は無意識にそうしてしまう）。で、２つくらいシウマイを食べて、筍を賽の目に切って甘辛く煮たものなどを口にしてから、メシを一口放り込んでからおもむろに取り出して食べると確かにおいしいものです。でも、あの唐揚げが２つも３つも入ってシウマイと肩を並べて詰め込まれていると、シウマイほどは美味しく感じないはずです。唐揚げとは、かようなもので、たまに食べるにはいいが、いつもあると大して美味しく感じないもの、だと私は感じています。
つまり、ブームが加熱すればするほど、おいしくなくなる食べ物が唐揚げというものだ、ということです。
過当競争で利益が出なくなって淘汰が起こるのではなく、供給が増えることで需要が減って淘汰が起こる、というのが私の説なのですが、どうでしょう？
ただ、唐揚げのやっかいなのは供給が減るとまた食べたくなる、ということで、商売人泣かせなアイテムだとつくづく思います。京都の唐揚げブームって、コロナ禍前に終わってた印象ですけど、
そんなに祇園祭で唐揚げ店の屋台増えてたかな？
元々、京都は鶏肉（こちらでいう、かしわ）をよく食べるので、
中津ほどじゃないにしろ、他地域に比べて鶏肉消費量の多い街です。
丹波地鶏とかありますしね。
京都でから揚げブームの火付け役といえば、
新京極商店街の「金のとりから」でしょうか。
もう相当昔の話ですね。
ただ、ここが流行してるのって、映画館の真ん前という
テイクアウト唐揚げ店として超一級の立地だからなので、
この店をきっかけに唐揚げ消費が増えたという印象はなく、
その他の場所で唐揚げ専門店が根付いてる印象は無いです。
5年前ぐらい前に東京で中津のから揚げブームが起こった際に
東京のから揚げ店の「縁」が店舗を構えましたけど、
あっという間に閉店されました。
それ以降、から揚げ店が増えた印象はないです。
イズミヤ一階の鶏肉店で100g100円とかで
唐揚げを買食いしてた私からすれば、
唐揚げ専門店の唐揚げって、無駄に高い割に
大して付加価値ないです。
そもそもで飲食店は基本的にレッドオーシャンなので、
一瞬の商機にのれないと、あっという間に苦しくなります。
