米メディアの提言「欧米投資家はウォーレン・バフェットに倣い、日本企業から学ぶべきだ」
コメント
注目のコメント
欧米流の資本主義の最大の欠点は「短期思考」です。資本主義の欠点そのものと言っても良い。
著書サステナブル資本主義で提唱しているのは、投資家>経営者=労働者>消費者というヒエラルキーを逆転させること。この構造を維持する限り、消費者が求める長期的な社会価値創造はなし得ない。
経営は資本主義における株主の短期思考の要求に応えながら、消費者=市場、労働者(技術蓄積含む)、といった長期的な要求との間で多くの苦労をしている。この構造を生み出す圧力は相当に強く、だからこそ、考える消費者が長期的な思考を持って、また労働力を提供し、経営が長期的な方向に向くように追い風とならねばならない。
今は、スタートアップ型のビジネス創造が主流になっており、消費=市場の力をレバレッジした経営は大きな力を持ちうる。変な題名の記事。
ウォーレン・バフェットが「日本企業から学ぶべき」と言った事実はないと思います。
この記事を読む限り、ファンドマネジャーのマクダーモットさんという人が言っているにすぎない・・
といって全文読んでしまった私は見事につられたわけだ。確かに日本の企業のスピード感の無さやマーケットの変化への対応力の弱さはよく言われるところです。
そして欧米の機関投資家の中に、投資効率を非常に重視している所があるのも事実です。
確かに90年代からの日本の低成長期に、村上ファンド流の企業の盲点を突くようなタイプの投資手法が見られたことは否定できません。
しかしそれはかなり変わっているということは、この記事では指摘されていませんね。
例えば、混乱を極めている東芝への経営方針や資本政策への海外投資家の意見は、非常に有効だったと思います。
逆に国内の年金などの投資家が、大人し過ぎるといっていいぐらいです。
物言わぬ株主は、時代とマッチしていません。
何故なら、ブレークスルーはいつの時代も起きます。
そうするとそれまでNo. 1だったはずの企業が、下位の企業に追いやられることが起きます。
例えば一眼レフで寡占だったニコンとキャノンですが、ミラーレスが出てきた時、SONYや Panasonicに対しその対応に出遅れ、今やその立場は逆転してます。
ですから記事中にあるオリンパスも、内視鏡では世界シェア70%というガリバー企業ですが、数年前に使い捨て内視鏡がデンマークのアンブ社により開発され、ゲームチェンジーになる可能性が出て来てます。
今のところ同社は過去のミラーレスのニコンのように動こうとしてません。
しかしこれがサムソンだったら、自分達も使い捨て内視鏡を早急に開発し、アンブ社を潰しにいきますよ。
https://www.sankei.com/article/20211221-4N7VQYHXWZMCXBHY4EO2ZE7LMQ/?outputType=amp
こういったことを、機関投資家が株主として、同社に言わないと、経営陣は、技術者のノスタルジーにドップリで動きませんよ。
日本とアメリカの企業の違いを全体として上げるより、個々の企業がどうなのかという分析の方がより重要だということです。