担当医「非常に厳しかった」 輸血2~3人分、41人で懸命の治療―安倍氏搬送先の病院・奈良
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>心肺停止状態だったため、麻酔なしですぐに開胸手術を実施。
仮に意識がある人に麻酔なしの開胸手術をしたら間違いなく尋常な痛さではないです。
日本のために人のために尽力された方がこのような末路、死に目になるということにとてもとても無念でなりません。
どうぞどうぞ安らかにお眠りください。
注目のコメント
体重60kgの人の血液量が約5Lなので、2-3回血が入れ替わったというイメージです。要人だからではなく、お産の時にもまれに危機的大出血をおこすことがあり、その場合は何回血が入れ替わったかというほど輸血を行うことがあります。
だれでも必要なだけ十分な医療を受けることができるのが日本です。
その是非やサステイナビリティは別議論として、純粋にすごいことと思います。「輸血2-3人分」という表現は、医師の私にもピンと来ませんが、正確には「2-3人の体内の血液を全て入れ替えられる量の輸血」を使用したということです。
いわゆる貧血に用いる場合には、2-4単位という輸血量を用いるのが通常ですが、今回用いられたのは100単位。いかに厳しい出血があったかが分かる量です。
なお、元首相だからこのような輸血を用いられたというわけではなく、大きなけがの重病人では、同様にこのような大量輸血を要することもあります。外傷が原因の心肺停止の救命率は極めて低いです。緊張性気胸や心タンポナーデなどの特殊な病態が原因の場合は救命の可能性がありますが、大量出血が原因で心停止した場合は、既に血液中の止血成分が枯渇していることが殆どです。病院に到着した後に主な出血源である動脈損傷が判ったとしても、複数の銃弾により複数箇所から出血していたでしょうから、全てを止血するのは不可能だったと推測します。多大なストレス下で、救命にあたった医療従事者の方々のケアが重要なのは言うまでもありません。