日本電産永守氏、上場来高値更新し完全退任へ-後継問題で指針
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素晴らしい経営者だったのでしょうが、発言をみるかぎり、残念な思考しか持ち合わせていない現状がみてとれます。ダイキンやトヨタも、トップは自分が君臨し続ける、もしくはご子息にバトンタッチすることに、執着しているようにみえます。
高齢だから代われということではなく、会社を大事に思うならサステナビリティを考え、後任組織を育成し、ベストなタイミングで渡す努力をすべきでしょう。
ミニ永守やコピー永守を求めているかぎり、解はないと思います。似たような話は日本企業のあちこちにありそうですが。
注目のコメント
どうなのだろう。
1. 今、永守さんが関さんとそれぞれの管掌部門の利益計画を競うこと、それを公言することに意味があるのか。
2. ポスト・カリスマ経営者に早く全権を預け求心力を持たせないと、その人物の真の実力が発揮できない。
3. 計画未達が暗示された車載について、仮に実績と計画に乖離が生まれたら、計画の妥当性が低かったのか、経営が拙かったのかのいずれか。後者ならばむしろ別の責任者にすぐに変えるべきでは。そもそも、先行投資で受注待ちの局面の事業ゆえ、KPIは利益であるべきか、何で関さんを評価するのか。
4. 永守さんが今やるべきは、工作機械のM&Aや、保有する要素技術の用途開発のはず。株価にも効く。あるいは車載を永守さん、非車載を関さんに委ねては。
永守さんに働き方改革を。この発言から退任は期待できないとわかりました。
ご自身の能力は誰もが認めるところですが、退任するためには下の方を値踏みするのではなく、育てなければなりません。
しかし、それを人生観のようなものに踏み込むようでは、要するに自分と同じでなければ嫌ということになります。
先日、ハーバードケネディスクールのロナルド・ハイフェッツと対談をした時に、ハイフェッツは、リーダーとは人々に依存させるのではなく、人々に能力を構築するものだと語っていました。当然その選択肢の一つには自分がやらないということが含まれます。
(参考 https://bizzine.jp/article/detail/7626 )
永守さんのロジックは、能力構築ではなく自分の言う通りにする人間が欲しい、思った通りに動く人間が欲しいという域を超えていません。退任するのは難しいでしょう。まだ公然イビリを続けますか... 凡人には理解出来ない境地があるのでしょう。
--「私の担当しているところはもう全部達成している」と述べた。関潤社長が担当する車載事業が振るわず、自身が同事業も担当していれば同期の連結営業利益は550億円(前年同期比23%増、市場予想は435億円)は出せたとの見方を示した。