• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

【驚異】創業以来営業赤字ゼロ、旭化成流強さの秘密を社長に聞く

NewsPicks編集部
478
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


注目のコメント

  • badge
    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    戦前の日本の輸出品のトップは、綿織物、生糸、絹織物、茶、あたりでした。
     そのため、明治から昭和初期にかけて、紡績、繊維関係企業が急成長を続けました。
     トヨタやスズキは繊維工業の生産機械の会社だったし、カネボウは生糸をつくる会社でした。
     繊維産業の勃興に乗った企業が急成長できたのも、時代の為せる業でした。急成長した繊維関連の企業が、より安い労働力と巨大な市場を求めて中国に移転していったのは、昭和後期に似ています。
     日本の綿織物は、インド綿と米国綿、オーストラリア羊毛を輸入することで成り立っており、英国と米国との貿易は、日本経済の生命線でした。

    昭和の初め、日本の繊維産業に転機が訪れます。
     1935年、米国のデュポン社による化学繊維、ナイロンの開発です。石油で繊維がつくれるようになったことで、米国のストッキングなどは、日本産生糸ではなく、ナイロンでつくられるようになっていきます。
     経済的な緊密さが薄れていき、中国問題などで米国、英国との関係が悪化していったことで、日本の繊維産業の成長が危うくなっていきます。
     ここで新製品の開発に着手した企業の多くが後の大企業となり、旧来の繊維会社であり続けた企業の多くが衰退していきました。

    東レの場合は、最初から化学繊維の生産を目的に設立され、戦後いち早くナイロン生産を手がけましたが、単なるアパレル製造会社から、自動車部品として繊維製品などに応用されていきました。さらに炭素繊維やフィルムといった素材を開発することで、その用途はどんどん多角化していき、水インフラ、医療機器、航空機部品などの素材メーカーになっていきました。
     明治から昭和にかけての日本の繊維産業は、揺籃期の日本の製造業を大きくしていきました。しかし、昭和に入って成長の限界に行き当たった時に、新たな製品開発に成功した企業が、戦後急成長を遂げていきました。
     旭化成の場合は、繊維会社としては、他社よりも創業が遅かたったですが、創業者が日本化学工業の父、野口遵(旭化成、積水化学、信越化学の創業者)だったこともあり、最初から化学工業に強く、化学繊維、フィルムから、肥料(アンモニア)、医薬品、等々、むしろ多角化しすぎていったくらいで、近年いくつかの事業を分離、先端技術の化学素材に特化してきているように見えますね。


  • badge
    慶應ビジネススクール 教授

    「負け始めたら、日本のメーカーはすぐ高機能とか差別性とか言い始めます」という指摘は全くその通りと思います。実際、以前PWCと日本企業のアジア進出に関する調査をしたことがありますが、最初からそういうスタンスでいた会社で勝った会社は皆無でした。

    撤退ができるのは「社長が言ったから参入する」ということではないからという部分も多いのではないでしょうか?参入プロセスはっきりと書かれていませんが、忖度をする必要がないことが大きいように感じました。

    参考:
    https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/thoughtleadership/kbs-keio-globalization140131.html


  • NewsPicks編集部 編集者/記者

    100年続く企業にとって、大事なのは「変わること」と「絶対に変えない部分」の両立だと思っていましたが、旭化成の場合はもはや「『変わること』が変わらない部分」のような感じもします。
    見事にポートフォリオ変革を遂げたことの裏返しで、一体祖業はどこへ行ったのか、そもそも何をしていた会社なのか、という感じですが、逆にその変化の速さこそが、100周年で最高の売り上げをもたらしているのではないかと思いました。それでいながら営業赤字が100年間で一度もないのは、凄いというほかありません。

    じゃあ事業撤退できる勇気の源泉は何なのか、新規事業を生み出すコツから、大企業には珍しい「さん付け」文化まで。社長の工藤さん(敢えてこう呼ばせていただきます)にじっくりと尋ねてみました。

    記事には書きませんでしたが、旭化成と言えばスポーツや学術・発明の部分でも有名です。オリンピックのメダル獲得数はリオ&東京で連覇を果たした柔道の大野選手ら金8個を含む18個。紫綬褒章もノーベル賞を授賞した吉野彰博士ら8人が受章するなど、経済以外の面でも名を残すのは、ある種「伝統企業」の特徴かもしれません。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか