2022/7/22

【OVER40必読】肌や見た目に変化があると人生が好転する

NewsPicks / Brand Design 編集者
スキンケアをはじめるミドルエイジ男性が増えている。
同時に、肌を整えることでビジネスへの好影響を実感する人も増えているようだ。
人生100年時代、現役期間が延びているビジネスパーソンにとって、スキンケアは必須項目となるのだろうか。
 健やかに整えられた肌は、ビジネスシーンにおいてどのような影響をおよぼすのか。日頃から肌のコンディションに気を配り、清潔感あるビジュアルで同性からの支持も厚いOWNDAYS代表・田中修治氏に聞いた。

「好印象な自分で社員の前に立ちたい」という思い

──40代以降、肌の劣化を感じる男性が多いようです。
田中 僕も感じますよ。年を重ねれば、乾燥したりシミができたりするのは仕方のないこと。その変化に抗わないのが自然なことだと思って、何もケアをしない昭和生まれの男性も多いようですね。
 でも、僕の場合は割と頑張って抗っています。できるだけ若々しく好印象な肌を保ちたい。年を重ねるほどに肌は、自己演出の大切な一要素になりますから。
──エイジレスな肌が印象的な田中さんですが、どのようなきっかけでスキンケアをはじめたのですか。
 人に見られる機会が増えたからです。
 社員が増えるに従ってそうした機会は増えていきました。彼らの前に立つときに「清潔感ある自分でいたい」と思うから気も使いますし、自分を客観的に見る機会が増え、ますます意識も高まっていきました。
 もしも今、人前に立つ立場にならなければ、僕も無頓着だった可能性がありますね。我が身を振り返ってみると、人の目を意識してケアせざるを得ない状況に追い込まれたから結果的にやっているだけという気もします。
 でも、実感したのは肌を整えて見た目がイキイキすると 、若い人たちとの距離も近くなるということ。気持ちも自然と若くなります。僕はそうした中で、自分に言い聞かせるようにして気持ちを若く保っているような気もします。
 外見にともなって内面も変化する。だから「まずは外見を変える」。ミドルエイジがみずみずしい気持ちでいるために、とても有効な方法だと思っています。

肌が老けると気持ちも老ける⁉

──ビジネスパーソンの見た目印象が変化し、気持ちまで若々しくなると、どのようなメリットがあるでしょうか。
「年齢とともに流行に乗るのがきつくなった」という人がいます。「もう年だから流行に乗れなくてもいい」と開き直る人さえいます。
 しかし「ビジネスパーソンとして名を馳せたいなら、とりあえず流行に乗っかろう」というのが僕の考え。時代の変化や新しい物事をキャッチすることを諦めたくない。そうしたフレッシュな感性があるからこそ、掴めるチャンスがありますから。
 ミドルエイジを迎えて流行を遠ざけている人の中には、外見が老けている人が多い。見た目が老けるから行動が老けるのか、行動が老けるから見た目が老けるのか。
 どちらが先なのかは分かりませんが、いずれにせよ僕は、若々しさを保ち流行に乗りながら魅力的に年を重ねるビジネスパーソンでありたい。だからこそ肌のケアも、習慣として続けていくつもりです。
──どんな見た目が理想ですか。
 若々しくありたいといっても今さら「BTSみたいになりたい」とは思いません(笑)。誤解しないでいただきたいのですが、若者のようになりたいとか、イケメンになりたいというわけではないんです。
 でも、内面と同じように外見にも僕なりの理想を掲げていますよ。鏡に映った自分の肌が老け込んでいると気分も下がりますから。何歳になっても清潔感がある健やかな肌でいたいですね。

「見た目がいい人は稼ぎがよくなる」は真実なのか

──テキサス大学オースティン校のハマーメッシュ教授は、見た目がいい人は稼ぎがよくなるという「美貌格差」があると述べています。
「美貌だから稼ぎがよくなる」という見方もあるのかもしれませんがそれだけではないはず。
 というのも、多くの成功者を見ていると、自身の肌も含めて細やかなところまで目が届く人ばかりなんです。気配りや目配りに抜け目がないからこそビジネスが好循環し、結果として稼ぎもよくなるのではないでしょうか。
 僕の周囲の経営者たちにしても、ほとんどの人がスキンケアに気を使っています。イケメンかどうかはそれほど関係ないように感じますね。清潔感を保って周囲に好印象を与えることができれば、イケメンではないおじさんでも問題ないと思っています。
 OWNDAYSでは2011年から、エリアマネージャーやスーパーバイザー、店長といった販売部門の管理職を選挙で決めています。
 社員自らが上司にしたい人を決めるべく投票をするんです。選挙ポスターや政見放送も本格的につくりますし、候補者は選挙会場のステージに上がり、全社員の視線が集まる中で自らの思いを表明します。
OWNDAYS総選挙の様子(写真提供:OWNDAYS)
 そうしたシーンにおいては、やはり見た目も大きな武器になるんですよね。
 大切なのは、好印象を持ってもらうための努力をしているかどうか。年齢を重ねていればなおさら、清潔感ある外見のほうが支持を得やすくなる。そのことは社員も実感していると思います。

洗顔や歯磨きのように保湿を習慣化しよう

──年を重ねるほどにスキンケアが重要になりますね。
 肌の劣化にはデメリットしかないですから。同年代の男性の中にはスキンケアをしない人もいるようですが、洗顔後や髭剃り後の保湿などはおすすめしたいですね。
 肌荒れや日焼けを気にしないワイルドさをかっこいいと思うなら、何もしないのもいいかもしれません。しかし、その積み重ねでシミやシワが増えやすくなるし、肌トラブルを招くこともある。僕はそのリスクを自覚しているからこそ、スキンケアを続けています。
 とはいえ、普段は保湿クリームをつけるくらい。洗顔や歯磨きと同じように、日々のタスクのひとつとして保湿を習慣化しています。
 女性のようにたくさんのスキンケア商品を使用するわけでもないから、手間はそれほどかからない。大げさに考えず、まずはやってみればいいと思っています。
──OWNDAYSは海外にも展開されていますが、海外の男性美容は日本と比べていかがでしょうか。
 ミドルエイジで言うと欧米の男性には意識の高さを感じますが、アジア各国においてはまだまだこれからという気がしています。
 ただし、若い世代は違います。韓国や台湾、タイなどでは、スキンケアのみならずメイクをする男性も増えてきました。日本においても若年層のほうが熱心ですよね。
 日本のミドルエイジ男性は意識が高い層が増えつつありますし、男性美容の市場は今後伸びていくのではないでしょうか。肌をケアすることで内面も若々しくなり、ビジネスも好転する男性が増えていくといいですね。
ちょっとくらい荒れた肌のほうがかっこいい。男はチャラチャラせずに中身で勝負だ。そんな考えを持つミドルエイジ男性は少なくない。

しかしそうした価値観は、時代とともに確実に刷新されつつある。株式会社We Are The People代表・安田雅彦氏に話を伺った。

肌のことなんて気にしない武骨さがカッコいいと思っていた

──これまで、どのようなスキンケアをしてこられましたか。
安田 実は最近まで、ほとんど何もしてきませんでした。
 僕は過去に化粧品会社で人事をしていたこともあって、50代男性にしてはスキンケアへの関心が高いほうだと思います。
 しかし、それでもケアをしなかった。冬に乾燥がひどくなると少し保湿をする程度でしたね。スキンケアは女性のものだという思い込みもありました。
 とはいえ、「容姿を気にしない」というわけではありませんでした。体形やファッション、ヘアスタイル、髭などには、それなりに気を使ってきましたから。
 ただ、これまでの僕にとって肌は「容姿」というスコープの中に入っていなかった。そもそも、ケアをするという発想がなかったんです。
 それに、肌については偏った認識がありました。ちょっとくらい荒れていたり日焼けしていたりするほうがかっこいい。肌のことなんて気にしない武骨さがあるほうが魅力的だ。そんな昭和な価値観をつい最近まで持ち合わせていたんです。
 だから荒れるしシミもできる。当然のことですよね。
──肌に対する「昭和な価値観」は、時代とともに変化していると思われますか。
 そうですね。心身ともに良好な状態を理想とするウェルビーイングの流れは、どんどん強まっていると感じます。
 一昔前までは、寝食を忘れてがむしゃらに頑張るような人が評価される風潮がありました。疲れてボロボロになりながらも滅私の精神で働く。それが美徳とされていたんですね。僕自身が荒れた肌に肯定的な感覚を持っていたのも、そんな価値観の影響があるのかもしれません。

“健やかな肌”はリーダーの必須条件となるか

──現在は、どのような肌でありたいと思いますか。
 健やかな肌でいたいですね。若く見られたいというよりも「コンディションが良さそう」と感じてもらいたい。「仕事漬けで疲弊している人」という見られ方はしたくないな、と。
 自分をケアして良い状態に保ち、ビジネスもプライベートも充実した印象を与えられるようにする。その前向きなマインドは組織にも良い影響を及ぼします。それは、組織を率いるリーダーであればなおさらです。
 飛行機内で酸素ボンベが必要な緊急事態になったとき、誰かを助けようと思うなら、まずは自分が酸素ボンベをつけていなければなりませんよね。誰かのことをケアする余裕は、自分のケアができたうえではじめて生まれるものなんです。
 だからこそリーダーには、まずは自分自身のケアをしてほしい。心身ともに健やかにして、肌も整えて幸せでいてほしい。そうして自分が良い状態になってこそ、部下をはじめ周囲の人たちをケアし、幸せを願うことができるんですから。
──肌が健やかになることで、ビジネスにも好影響が出るのでしょうか。
「肌がきれいだから商談がまとまる」といった直接的な影響はないにしても、間接的にビジネスを後押しする可能性は高いでしょうね。
 肌をきれいにしたいという思いは、好印象を与えたいという「好印象欲」のあらわれとして相手に伝わります。そうした積極的な姿勢の人は取引先との良好な関係性を構築しやすくなりますから、結果的に話が発展してビジネスもうまくいくことが多いんです。
 ケアが行き届いた健やかな肌をしていると「自分を大切にできる人=他人のことも大切にできる人」というイメージにもつながり、信頼度も高まります。
 こうしたことから、スキンケアをすることが回りまわってビジネスに好影響を与える……ということは言えそうです。

保湿ケア習慣はどのような変化をもたらすか

──10日前から、ミドルエイジ向けに開発されたサントリーの新商品「VARON」を使用されているそうですね。 オールインワンで手軽にスキンケアができるとのことですが、実際にお使いになったご感想をお聞かせください。
 朝晩の洗顔後にVARONを使うようになりました。
 近年、メディアに出る機会やオンライン会議が増えたこともあり、画面を通して自分を見るうちに肌が気になってきたんですよね。こうして保湿ケアをすることで少しでも良くできればという思いがありました。
 はじめて使った日の翌朝は驚きましたよ。鏡で顔を見て「あれ?」と思ったんです。それからは、鏡を見たり肌に触れたりするのがどんどん楽しみになっていきました。潤いがあってプルプルした感覚がとても心地いいんです。
朝・夜1日2回、特に洗顔後、入浴後、髭剃り後、就寝前などのタイミングで使用するのがおすすめ。手のひらにVARONを1~2プッシュし、指にとって、おでこ、両頬、鼻、あごの上にのせて顔全体に伸ばすようになじませる
──周囲の方の反応はいかがですか。
 僕は自分から「どう?」とコメントを求めに行ってしまうんですが、必ずほめてもらえるので気分がいいですね。「美意識が高いですね」と言われたのが特にうれしかったです。
 筋トレと同じように、やればやるほど変化を感じられて反響も得られるから、やりがいがあって楽しい。今では出張にも持参して毎日欠かさず使用しています。
「夏場に保湿ケアをしてベタつきたくない」と思う人もいるかもしれませんが、洗顔後につけるとサラッとしているし、スーッとなじんでいくから気持ちがいい。
 50代男性の肌悩みを解決してくれる成分がたくさん入っているみたいなので、そのおかげかもしれませんね。
 こうしてケアをはじめてみると、顔にできたシミや手の乾燥など、エイジングケアが必要なほかのポイントにも目が届くようになってきました。これから少しずつケアの幅を広げていきたいですね。
 同年代の男性の中には、少し前の僕と同じように肌に無関心な人も多い一方で、適切なスキンケアを続けている人もいます。
 彼らを見ていると、見た目と同じように考え方もフレッシュな人が多い。人生後半戦、僕も前向きにケアを続けて、心身ともにますます健やかに働き続けたいですね。