セコイア出資のGatherの苦境で見えた「メタバース企業」の危うさ
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注目のコメント
5000万ドル調達の7億ドルの評価額というのは勝手に親近感湧きますw
戦略的なレイオフだと思うので、この記事の話とはもしかしたらそぐわないかもしれないですが、メタバースの2B事業の次なる壁は、クライアントメリットの自立と蓋然性の確保です。現在多くの企業がまだ実験段階にあるなかで、コロナと同時に2~3年前から本格稼働しだした企業は「いつまでも投資してないでわかりやすい結果を」というフェーズに入っていく。大量の事前インプットがあったおかげでおおかた戦略は固まってきて、これから事業プロダクトをローンチ、すべてがうまくいくわけではないので、屍を乗り越えながら「当たり」探し。Gatherでいうと利用企業が真にコミュニケーションペインが改善されて価値を出しているかどうかが判定される、ダメであればブラッシュアップしてサービスを研ぎ澄ます。ある意味醍醐味ともいえるフェーズですが、これを「危うさ」と呼ぶ価値基準を持つ人も多いのは事実でしょう。正念場です。
---NewsPicksトピックスにて、メタバースの記事を書いています---
メタバースとは何か?の"次"の話をする会
https://newspicks.com/topics/metanext
「メタバースとは何の略か」という話はお腹一杯。議論を”次”に進められるよう、発信しています。ぜひフォローしてご覧ください。コメントや質問もお待ちしています。よくoViceと並べられるGatherですが、彼らは元々イベントに強みを持っていた2Dメタバースサービス。
ただ、イベントユースケースは単発利用が多く、継続利用されにくいため収益には限界がある。
一方oViceはオフィスユースケースに強みを持つ2Dメタバースのため、継続利用率が高く、Gatherでイベントを体験したユーザーがオフィス利用ではoViceに流れてくる現状でした。
そのような背景もあり、オフィスユースケースでは使い勝手が優れているわけではないGatherなのですが、日本のスタートアップではなぜかoViceよりGatherが活用されています。
ただエンタープライズ企業では比べるまでもなくoVice。
見た目の可愛らしさに惹かれてなのか機能不足には目をつむり、コミュニケーションスペースとして利用するスタートアップとビジネスで活用するのだからとゲームのような見た目のGatherを避け、オフィスユースケースに特化したoViceを使うエンタープライズ企業。
そのような使い分けが発生していて、提供側としては面白い分かれ方だなあなんて思っております。
追記:
つまり、このタイミングでのレイオフは
- いままでのユースケースやサービス(イベント前提のUI/UX)では求められている成長に達せない
- そのため、継続利用されるオフィスユースケース重視に大きくピポットを検討
- これからの市場(資金調達)環境では無理をして突っ込むのは厳しい
- レイオフでランウェイを長くして、まずはピボット後のPMFを目指す
という意味合いなのでしょうね。海外だとレイオフが日本に比べると比較的自由なので、「高い給与でもひとまず採用してみる」ことが可能です。そして、少し採用しすぎるところまで採用したら、イマイチな人は切る…そうして新陳代謝ができます。
日本ではそれは不可能なので、特に1人の影響が大きい小規模時の人の集め方はとても慎重にならざるを得ません。