LNG買い占める欧州 貧困国は電力不足に
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LNGはもともと中国の消費量が急増していたいたところに、欧州が参戦してくるので、どうしたって争奪戦になります。供給力はそんなに急に増えません。
争奪戦になれば貧困国が買い負けるのは当たり前。
欧州は石炭も買いあさっているので、石炭価格も上昇しており、貧困国の国民がエネルギーを安定的に得ることは難しくなるでしょう。日本もいつまで買い負けないでいられるでしょうね。
買い負ける貧困国に対して
「太陽光や風力を導入すればよいじゃないの」というのは、
「パンが無ければケーキを食べればよいじゃないの」にも似ています。
カロリーを取れるという意味でケーキももちろん助けにはなるけれど、健康な身体を作るうえでは食事をちゃんととることが大切で、安定電源を確保することは社会の健全性にとって非常に重要。
欧州、SDGs謳ってましたけどね・・・。脱炭素の流れはあるが、石炭火力は現実論としてこれから増設されていくのではないかと思う。
エネルギー・電力は、各国の文字通り生命線。だから、欧州でさえ、石炭火力などの延命を図る。
LNGは、資源が偏在し、輸送・貯蓄も技術がいる。石炭は世界中の色々なところで採れ、また輸送も常温で塊のまま簡単にできる。なので資源としてリスクが低い。
地球温暖化も目を背けてはいけない現実。でも足元のエネルギー不足やそれによる不満・不安も現実で、また目の前に見えることへの対処が政治的にも求められる。
そうすると、各国の合理性を考えると、高効率石炭火力やCCUSなどが、エネルギーリスクも踏まえると「進めざるを得ない現実」になってくるのではないかと思う。脱炭素やSDGsの仮面はこのようにして簡単に剥がされますね。
結局のところ欧州のゲームチェンジの手段に
まじめな国民性で振り回されているだけだと思っているのですが、
円安で買い負けにならないことを願うばかりです。