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何度もコメントや各所で書いたり、話したりしていますが、「仲介に行き詰まり」、というのは、ASEANの内在的な限界ですし、クーデターを起こして政権を取ったミャンマー国軍が「はい、そうですか。やっぱりまずいですかね。お話は理解しました。軍政やめます」と1年半もしないうちになるはずがない。ASEANが1年、2年程度でミャンマー情勢を解決できるはずだ、という前提に、おそらくASEAN関係者も立っていない。でありながら、機能不全、行き詰まりという見出しが後を絶たない。とはいえ、ASEANの意味が無いということではなく、こうした国際組織には、そもそもの役割と限界が必ずあるもの。

行き詰まり、というが、そもそも、進んでもいないし、なかなか進まないのが前提。むしろ、カンボジアという、ある意味で特殊な立場にある国が議長国を務める中、ミャンマーに今年、特使が2回訪問できている点を評価してもよいかもしれない(他方で、それが故の懸念事項もある)。

クーデター後、昨年4月にジャカルタでミン・アウン・フライン総司令官も含めたASEANの緊急会合が開かれましたが(各国首脳が出席したが、軍政を認めることになるため首脳会合とは読んでいない)、その時点で、そう簡単ではないということが前提でした。

そろそろ、ASEANがそもそも内包している機能とその限界については、記事の書き手や、各種情報発信者に理解が広がって欲しいところ。この論点は私が学生時代からの話でもあるので、20年数年、30年前から分かっている事。ひとまず、ASEANについて論じるならば、モダンクラッシクスである山影進先生の『ASEAN―シンボルからシステムへ』(東京大学出版会 1991年)、『ASEANパワー―アジア太平洋の中核へ』(東京大学出版会 1997年)を読み、構造的な理解をして欲しいところ。とりわけ、メディアの論調は、認識の形成に影響を及ぼす。

一応、トピックスに本件についての関連の記事は投稿しました。関心をお持ちの方は、ご参照ください。

「ASEAN機能不全論」は正しいのか?
https://newspicks.com/topics/asia-geo-economics/posts/31