2022/7/6

【大山加奈】メンタルを病んだ私が見つけた、勝利よりも大事なもの

NewsPicks 編集部 記者・編集者
テニス選手の大坂なおみさん、体操選手のシモーネ・バイルズさんなど、一流アスリートがメンタルの問題を公表する動きが続いている。
心身ともにタフなイメージが強いスポーツ選手だが、実は巨大なプレッシャーを前に、メンタルの問題を抱えている人は多い。
元バレーボール日本代表選手の大山加奈さんもその一人だ。
小・中・高校で全国制覇を経験し、高校生の時に日本代表に選出された大山さんは、パワフルなスパイクから「パワフルカナ」の愛称で親しまれ、2004年のアテネ五輪に出場した。栗原恵さんとの「メグカナコンビ」をメディアで目にした人も多いだろう。
だが、華やかな活躍の裏側で、大山さんは深刻なメンタルの不調を抱えていた。
日本のエースはなぜ、深く思い悩んでしまったのか。そしてなぜ、誰にも相談できず、苦しまなければならなかったのか。
NewsPicksの読者に向けて、自らの体験を語ってくれた。
INDEX
  • 孤独だった「メグカナ」時代
  • 五輪直前、追い詰められて
  • 26歳で現役を引退した理由
  • 否定せずに、背中を押す
  • 結果にとらわれすぎていた

孤独だった「メグカナ」時代

──アスリートがメンタルの問題を公表する例が増えています。大山さんも現役時代、一時期は睡眠薬や精神安定剤を服用しながらプレーしていたことを明かしています。