政府「電力需給ひっ迫注意報」午後6時で解除 東京電力管内
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2年前まで某総合電機メーカーで電力送配電事業に従事していました。
電力需要は、これまでほぼ7月又は8月に最大値を記録しています。通常、各電力会社は5~6月に発電設備と送配電設備の保守点検を済ませ、万全の状態で夏場を迎えるよう準備します。各社は、不十分な保守点検で迎えるこの7~8月に関し今以上の危機感を持っていることでしょう。
電力供給障害を本気で避けたいなら、政府は今すぐ原発再稼働を進めるべきです。今日の明日で稼働できる設備ではありません。
竹内プロの2022年3月のコメントを再掲します。
とりあえず今は「即時原発再稼働」を宣言する野党を応援します。
「コロナもそうでしたが、国民の協力によって『乗り切れて良かったね』にしてしまうことが、これまでこの国の政策・政治を、こんな風にしてきてしまったのだと思います」
注目のコメント
元電力屋です。
北海道電力以外は夏の日中が年間の最大電力。
ベースロード電源の原子力がほとんど停止して厳しい反面、日中は太陽光でピークカットをしている現状です。
総じて言うと、ピーク時の電力予備率が少ないと言うことは、限られた設備を最大限有効活用できている、即ち設備投資効率がとても良いとも言い替えられます。
また、発電設備や発送電設備は非常時には過負荷(100%超過)でも運用可能な面もあり、個人的には現時点で計画停電を行うリスクは少ないと考えます。
面的なベース電源は原子力で賄い、枝の電源は太陽光発電+蓄電池で地産地消でデマンドレスポンスで賄えるようになるのが設備効率、環境面でも理想的だと考えています。現場の努力で乗り切ってしまうと本質的な問題は議論されずにスルーされる、というのは比較的日本ではよく見る光景だと思うので、もうこのような思いをしないためには何が必要なのかを為政者の方々におかれては議論して頂きたいと思います。
今回はそうではなかったかもしれませんが、電力使用を制限するということはそのまま経済のダウンサイジングに繋がるため、繰り返せば必ずファンダメンタルズに支障は出てくるでしょう。為替も株もその辺りはしっかりプライスインしてくると思います。乗り越えてしまうことで産まれる、ああ、できるじゃん、という悪き成功体験。民間企業でも数多ある悪しき体質。官僚、政治もそう。腰を据える時代を我々の世代が作らないとならないですね。